アルゼンチンのフォノカルからのリシュー。エイヴ・ロックはアルゼンチンのブエノスアイレスで70年代初頭に結成されたグループで、74年と77年に2枚のアルバムをリリースして78年頃に解散した。本作は、77年にアルゼンチンのカルムジクからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのフェデリコ・サインズ、オスカル・グラヴィクの2人に、新たにフランシスコ・アルレギ、アルフレド・サロモーネ、ヘクトル・ルイスの3人を加えた5人編成、ルイス・ウィッヒマンとアドリアン・フニアスの共同プロデュース。少しクラシカルだった前作に比べ、本作ではバンド感のあるロック色が強くなっている感じで、全体のラウドさやヘヴィネス、ギラギラ感は、わりとイタリアン・ロックに近似する印象。あまりブルース色のない太いツイン・ギター、丸い耳触りのボーカル、プログレ然としたハモンド・オルガンやエレピ、シンセ、メロディアスなベース、ドカスカなドラムによる演奏は、イモっぽさと濃密さがいい塩梅で素直にカッコいい。全3曲と大曲揃いだが、適度なキャッチーさと陽のプカプカ感がある楽曲も悪くなく、ダイナミズムの効いたアレンジやちょっとしたぶっきらぼうさも含め、やはり70年代イタリアン・プログレのB級感を彷彿させられる。明らかにブリティッシュやジャーマン系とは趣を異にする、ラテン系のヘヴィネスを放つシンフォニック・プログレ系として、イタリアン・ロック愛好家は勿論、70年代ヘヴィ・シンフォニックが好きな人なら問題なく楽しめるだろう好盤と思う。これは悪くない。
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輸入盤/入荷不安定
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2014) / Fonocal/Argentina)
Federico Sainz(g,vo)
Francisco Arregui(g)
Alfredo Salomone(p,el-p,org,syn)
Oscar Glavic(b)
Hector Ruiz(ds,per)
Produced by Luis Wichmann, Adrian Juniors
収録曲目
1.Pausa En Espacios
2.4.30 En El Universo
3.Surcos En El Aire