USAのレーザーズ・エッジから、スコーピオンズの「アニマル・マグネティズム」のカヴァーと未発表曲の計2曲をボーナスで加えての、デジパックでのリリース。ホワイト・ウィローは、ヤーコプ・ホルム・ルポが在籍していたジ・オーキッド・ガーデンを母体として、93年にオスロで結成されたグループで、アネクドテンやフラワーキングス以降のいわゆる北欧ネオ・プログレ系の中では、ウォブラーやザ・スメル・オブ・インセンス等とともにノルウェーを代表するバンドの1つ。本作は、17年にリリースされたセヴンス・アルバムで、メンバーは、前作からのホルム・ルポ、マティアス・オルソン(ex.アングラガルド,ネクロモンキー,etc)、ラーシュ・フレドリク・フレイスリ、エレン・アンドレア・ワングの4人に、新たにベンケ・ナッツソンを加えた5人編成が基本のようだ。曲によって、ケティル・ヴェストラム・エイナルソン、ダーヴィド・クラカウエル等の管楽器や、ヘドヴィク・モレスタッド等のギターのゲスト参加がある。スリーヴはロジャー・ディーン。新加入のベンケは、ノルウェーも含めたユーロ・ポップ・シーンでは知名度の高い女性シンガーらしいが、線の細いウィスパー系の浮遊感ボーカル・スタイルで歌っていて、ある程度カッチリしたバックのプログレ的演奏と面白いマッチングを見せる。堅固なドラム、当世風のスペイシーさと洗練されたノイズ、空気感重視の洪水キーボード、泣きのギター等々が、ダーク過ぎずライト過ぎずの楽曲のゆったりした哀愁&郷愁感に収束していく印象で、根底にはジェネシス的情感があるのかも知れない。全体に、輪郭をあえてぼかした感じの淡さが感じられ、ともかくも流していて心地好い。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Psyche,Pops / Digi-Pack CD(2017) / Laser's Edge/USA)
Venke Knutson(vo)
Jacob Holm-Lupo(g,syn,kbd,vo)
Mattias Olsson(ds,per,e-bow,sounds,noises)
Lars Fredrik Froislie(syn,kbd)
Ketil Vestrum Einarsen(wind-controller,fl)
Ellen Andrea Wang(b)
Hedvig Mollestad(g)
David Krakauer(clnt)
Ole Ovstedal(g)
Kjersti Loken(tp)
Produced by Jacob Holm-Lupo
収録曲目
1.Future Hopes
2.Silver And Gold
3.In Dim Days
4.Where There Was Sea There Is Abyss
5.A Scarred View
bonus track:
6.Animal Magnetism
7.Damnation Valley