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ドイツのシレーナ・レコードから、16年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。トリビュートはスウェーデンのノルチェピング出身のグループで、クリステル・ヨセフ・レディンとギデオン・アンデションの2人が中心となって82年に結成された。日本のプログレ系リスナーには、何よりピエール・ムーランズ・ゴング(PMG)関連バンドとして知られていると思う。本作は、90年にスウェーデンのヘヴンリー・ハイツからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前作からのギデオン・アンデション、ダグ・ヴェストリン、ニーナ・アンデション、レーナ・アンデションの4人を中心に、曲によってトマス・バーリクヴィスト、マグヌス・フリッツ、マッツ・ヤンソン、ニクラス・ヴェルトマン、ビョルン・サリーン等の他、ストリングス隊やブラス隊、コーラス隊、シーケンサー・プログラマー等々が適時参加、ギデオンとトム・レデッカーの共同プロデュース。概ね、ケルティック風味のシンフォニック・プログレ方面というか、クラシカルな組曲アレンジや郷愁感内包の楽曲、時折入る美しい女性ボーカルのしっとりした情感などなど、例えば「呪文」辺りまでのマイク・オールドフィールドに通じる印象のサウンド。「未知の大陸」モチーフのドラマティックなコンセプト作品だが、ケルト風味とダイナミズムかしつこ過ぎず、さりげなくバカテムで流暢なアンサンブルはエレガントで、ともかくも流していて非常に心地好い。全体に、アクセント的なサンプリングSEなどのエレクトロニクスの使い方もハマっていて、淡い哀愁とプログレ感十分の演奏がいい塩梅のマッチングを見せる、わりと文句なしの好盤と思う。ここに来て、PMGのくびきから開放されたのかも知れない。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive /Symphonic,Celtic,Classic / Digi-Pack CD(2016 Re-master) / Sireena/German)
Gideon Andersson(el-g,ac-g,b,p,syn,per,choir)
Dag Westling(ac-g,vo,choir)
Nina Andersson(vo,vib,wooden-fl)
Lena Andersson(vo,tpan,t-bells,glocken)
Tomas Bergquist(ds,mrba)
Magnus Fritz(snare)
Mats Jansson(p)
Catherine Warburton(vln)
Niclas Weltman(cello)
Anne Engstrom(strings)
Catherine Warburton(strings)
Mats Pettersson(strings)
Tina Lilliestrom(strings)
Bjorn Jason Lindh(fl)
Bo Ojebo(oboe)
Martin Rosell(tb)
Jonas Haltia(tp)
Petter Karlsson(fr-hrn)
Bjorn Sahlin(sampling,sequencer)
Dan Saxlid(sequencer)
Johan Belin(sequencer)
Mats Pettersson(sequencer)
Bo Cassel(choir)
Classe Comstedt(choir)
Fiffe Obson(choir)
Jan Erik Dockner(choir)
Mats Pettersson(choir)
Mikael Fallana(choir)
Oysten Baadsvik(choir)
Hedvig Church Choir(choir)
Producerd by Gideon Andersson, Tom Redecker
収録曲目
1.A Brand New Day
2.Poem For Vandrare
3.Didn't You Notice
4.Where There Is A Shadow There Is A Light
5.Winds Of Autumn
6.Terra Incognita
