スウェーデンのトランサブスタンスから、未発表曲他2曲をボーナスで加えての、09年リマスターでのリシュー。サン・ミカエルズはウプサラ出身のグループで、ハンス・ルンディーンとトマス・エリクソンが在籍していたセント・ミカエルズ・セクトを母体として、70年にサン・ミカエルズに改名する形で結成された。何より、カイパの前身バンドとして知られているかも知れない。本作は、72年にレコーディングされながらオクラ入りとなったセカンド・アルバムで、タイトルは「夜の歌」という程の意味。メンバーは、ファーストからのハンス・ルンディーン、トマス・エリクソン、グンナル・ヴェストベリの3人に、ファーストにもゲスト参加していたギタリストのナーネ・クヴィルザッテルを加えた4人編成が基本で、曲によってブラスやパーカス等のゲスト参加がある。ギターが入ったことによってアンサンブルも楽曲も劇的に変化していて、オルガン・トリオによるポップ・サイケ方面だったファーストとは趣を異にする、非常に濃密なヘヴィ・シンフォニック・プログレ系サウンドを展開。柔らかくてジェントリーなポップネスはある程度担保したまま、ハード・ロック的要素を随所に織り交ぜていて、ブルース基調の達者なギターとオルガンを軸とした華麗なキーボード群、ハイテンションなリズム隊による演奏は素直にカッコいい。全体に疾走感があってテンションが高く、畳み掛けるプログレ的アレンジとハード調の演奏のハマりも上々で、ベースのゴリゴリ感やドラムのセッカチさ加減、エレガントなポップネスは、例えば初期イエス辺りにも近似する印象。ともかくも北欧プログレ系の好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2009 Re-master) / Transubstans/Sweden)
Hans Lundin(org,cvnt,p,acdn,per,vo)
Nane Kvillsatter(g,per,vo)
Tomas Eriksson(b,per,vo)
Gunnar Westbergh(ds,per,vo)
Rulle Eriksson(sax)
Ronny Englund(g)
Pelle Nelander(hmca)
Bill Moell(sax,fl)
John Hogman(sax)
Lennart Lind(tb)
Borje Larsson(tp)
Leif Mases(per)
Producerd by Unknown
収録曲目
01.Nattag
02.Framling I En Frammande Varld
03.Forsent
04.Bay-e Bay-o
05.Om Pengar Inte Finns
06.Drommliv
07.Mellanspel
08.Afontbon 1972
09.Helg
10.Sommar I Ostan
11.Jag Gick Over Isen
12.Gerd
bonus track:
13.Som Ett Ljus I Morka Natter (unreleased)
14.Framling I En Frammande Varld (alternate take)