ドイツのペイズリー・プレスから、23年新規リマスターでのリシュー。アンドレアス・アーフロトはウプサラ出身のキーボーティスト兼マルチ・プレイヤーで、70年代のジャズ/エクスペリメンタル系の実験音楽集団、アントン・スヴェードバリズ・スヴェンィェン(ASS)での活動で知られているかも知れない。本作は、78年にスウェーデンのマニフェストからリリースされた唯一のソロ名義アルバムで、メンバーは、アーフロト、ステファン・ビョルクルンド(ex.コルネット,etc)、ウールバン・ニルソン(ex.レシル,etc)、ディック・アスク(ex.ノールボッテンス・ヤールン,etc)の5人を核に、曲によってブリット・ニルソン、ロルフ・ヘードバリ(ex.レシル,etc)、クリステル・オードバリ、ビョルン・フェー(ex.レシル,etc)等々が適時参加、アーフロト、ブリット、ラーシュ・フリクホルムの共同プロデュース。エンジニアを務めたフリクホルムも含め、ほとんどがASSに出入りしていたメンバーで、一部ASSの流れを汲むジャズ/エクスペリメンタル系のパートもあるが、全体としてはカンタベリー調のコード感を軸としたジャズ・ロック・サウンドを展開。というのも、キーボードがアラン・ガウエンとデイヴ・スチュワートの狭間、ギターがフィル・リーとフィル・ミラーの狭間的で、よく動くベースやドラムのパタパタ感、楽曲のエレガントな煮え切らなさもカンタベリー・テイストに収束。時折聴こえるキャロル・グライムス的お転婆感の女性ボーカルも含め、どこまで狙っていたのかは判らないが、アレンジ&楽曲の一捻り感やテクニカルなアンサンブルは素直にカッコよく、けっこうな好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Canterbury,Jazz Rock / Jewel-case CD(2023 Re-master) / Paisley Press/German)
Andreas Aarflot(p,el-p,org,sax)
Stefan Bjorklund(el-g,ac-g,12-g)
Urban Nilsson(b)
Dick Ask(ds)
Rolf Hedberg(fl,pclo,sax)
Christer Odberg(tp,pclo,a-horn)
Bjorn Sjoo(tb,tuba)
Britt Nilsson(vo,fl)
Produced by Andreas Aarflot, Britt Nilsson, Lars Frykholm
収録曲目
01.Sista Bat Fran Shanghai
02.Svedolfs Telefonkiosk
03.Vagar
04.Surayya (Ett Tema Med Variationer)
05.Det Roda Graset
06.Sangaren
07.Monopolouverturen
08.Morgongava
09.Skopor & Dynamit
10.Det Rivna Pianot