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イタリアのメロウ・レコードから、未発表曲1曲をボーナスで加えてのリシュー。サン・トロペはチェレステの後進的グループで、リアル・タイムでの作品リリースはなかったが、92年に本作がイタリアのメロウから発掘音源としてリリースされて知られるところなった。本作は、77～78年の未発表音源とされるマテリアルで、クレジット・メンバーは、シンセ、シーケンサー、キーボード、マリンバ、ドラム、パーカス、フルートの他、プロデュース兼任のシロ・ペッリーノを中心に、ジョルジオ・バッターリア、フランチェスコ・ディマージ、アレックス・マガッツィーノ、シルヴァーノ・チェッキーニ、エンツォ・チョッフィ、ミンモ・デ・レオ、レディ・マンティデ等が曲によって適時参加、ペッリーノ、バッターリア、ディマージが元チェレステ。概ね、ヘヴィ・シンフォニック・プログレ方面だが、シーケンサーやリズム・マシーンをドラムと併用しながら、シンセのスペイシーなSEやノイズ・フラグメントを多用するエレクトロニクス色も絡めた変テコで面白いサウンドを展開。スペース・ボイスと称して高音に変調させたチープな女性ボーカルや、煮え切らないシンセ・ミュージック調のパートと、わりと野太さが担保されたギター、ベース、ドラムのバンド演奏が、明らかなミスマッチ感で同居していて、全体が妙な味わいに収束している。ギターには時折素人臭い音色もあるが、バンドの演奏自体は素直にカッコよくて、シンセや効果音、マリンバ等も個々はそれなりに上等で悪くなく、楽曲やフレーズにはイタリアン・ロックのテイストも十分。チェレステ的な情感だけが目当てだとおそらくスカされるが、ある程度イタリアン・プログレを聴いてきた愛好家なら、まずまずけっこう楽しめるかも知れない。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Electronics,Techno / Jewel-case CD(2021) / Mellow Records/Italy)
Ciro Perrino(syn,sequencer,el-p,mrba,glocken,ds,per,ds-machine,fl,vo)
Alex Magazzino(g,b,vo)
Giorgio Battaglia(b)
Silvano Cecchini(b)
Enzo Cioffi(ds)
Francesco Bat Dimasi(ds)
Mimmo De Leo(ds)
Lady Mantide(space-voices)
Produced by Ciro Perrino
収録曲目
01.Noccioline, Caramelle, Gelati
02.Segnale Limpido
03.Il Laghetto Del Cigno
04.Nella Cascata
05.Bollito Misto
06.Icarus
07.Re Del Deserto
08.Verdure Saltate
09.Luna in Vergine
10.Il Lato Sconosciuto
bonus track:
11.Ecco Cosa Mi Prende!
