イタリアのイマジニフィカからのリシュー。ラッテ・ミエーレ(ラッテ・エ・ミエーレ)は、アルフィオ・ヴィタンツァが中心となって71年にジェノヴァで結成されたグループで、ヴィタンツァが新聞に出したメン募広告を契機に、マルチェロ・デッラカーサ(ex.イ・ジガンティ)、オリヴァー・ラカニーナがオーデョンで選ばれた。日本のプログレ系リスナーには、わりと人気と知名度のあるイタリアン・ロック・バンドの1つ。本作は、09年にイタリアのエアロステッラからリリースされたフォース・アルバムで、76年サード「鷲と栗鼠」から33年振りのオリジナル・スタジオ作品。メンバーは、デッラカーサ、ラカニーナ、ヴィタンツァ、マッシモ・ゴリの4人編成で、曲によってラカニーナのアレンジによるカルロ・アルフレド・ムッシネッリ・オーケストラが入る。結果として全員70年代のメンバー達での再編新作で、「マルコ・ポーロ:夢と旅」のタイトル通り、「東方見聞録」を絡めた、13~14世紀のポーロの半生をモチーフとしたトータル・コンセプト・アルバム。概ね、イタリア然としたくどさを担保しつつ、当世風のネオ・プログレ色と従来のクラシック色が交叉する、ドラマティックなシンフォニック・プログレを展開。畳み掛けるアレンジと適度にクラシカルな楽曲は濃密で、ともかくもこの線のプログレ愛好家の琴線に触れると思う。余談だが、バンド名はミルク・アンド・ハニーの意味で、旧約聖書で約束の地とされるパレスチナの肥沃さを表現した、「乳と蜂蜜の流れる川」という文言から取ったと思われる。人脈図付
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Classic / Jewel-case CD(2024) / Immaginifica/Italy)
Marcello Giancarlo Dellacasa(el-g,ac-g,vo)
Oliviero Lacagnina(p,kbd)
Massimo Gori(b,vo)
Alfio Vitanza(ds,vo)
Roberto Tiranti(voice)
Orchestra Sinfonica "C.A. Mussinelli" di la Spazia(orch)
Orchestra Arranged by Oliviero Lacagnina
Produced by Aerostella
収録曲目
01.Sam Marco
02.Carnival
03.Il Sogno
04.Via Si Va
05.I Crociati
06.Il Deserto Del Gobi
07.Il Matrimonio Dei Bimbi Nel Vento
08.Pechino
09.Kubilai Kan
10.L'ultimo Unicorno
11.La Battaglia Di Curzola
12.La Prigione
13.Sogno Incrociato
14.Ritorno A San Marco