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国内のネクサス／キング・レコードから、2CD+DVDの3枚組でのリリース。フリオ・キリコはトリノ出身のドラマーで、何よりザ・トリップ、アリティ・エ・メスティエリ、ロマンティック・ウォリアーズ等々での活動で知られる、イタリアン・ロックのビッグ・ネームの1人。フリオ・キリコズ・ザ・トリップは、ザ・トリップの72年サード「アトランティーデ」リリース50周年となった22年に、キリコが新たに結成した再編ザ・トリップ的グループで、71年セカンド「カロンテ」の50周年を機にピーノ・シノーネが21年に再編したザ・トリップとは別バンド。本作は、22年にイタリアのZDBからリリースされた(只今のところ)ファースト・アルバムで、邦題は「イクイノックス」、日本盤のみ73年フォッジャでの初出未発表ライヴ音源を収録したボーナスCD(CD2)を含む3枚組(分厚い旧2枚組用プラケース)、ライナーは宮坂聖一、歌詞・対訳付。メンバーは、新作「イクイノックス(CD1)」と22年3月23日のトリノのサローネ・デル・リブロ国際フェスでの野外ライヴ映像(DVD)が、キリコ、ジュゼッペ・ジュス・ラナリ(ex.デポルターゴ,etc)、パオロ・シルヴァー・ シルヴェストリ、マルコ・ロスターニョの4人編成、プロデュースはCDがマット・ガリマッノ、DVDがアンドレア・ペッティネッリとディエゴ・ペッティネッリの共同。73年のライヴは、ジョー・ヴェスコヴィ、アルヴィド・アンダーセン、フリオ・キリコのトリオ編成。「イクイノックス」は、意外にもわりとハード色が担保されたヘヴィ・シンフォニック方面で、手数の多いキリコのドラムが目立っているのはいつものことだが、ハモンド・オルガンやギターも殊の外達者で、ベースの英語ボーカルのハマりも悪くない。「イクイノックス」と「アトランティーデ」の曲を軸とした22年ライヴ映像、「アトランティーデ」にセカンドとフォースの曲も交えた73年ライヴ音源も含め、70年代イタリアン・ロック調ギラギラ感が顔を覗かせる好サウンドと思う。
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国内盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Hard / Jewel-case 2CD(2022)+DVD(NTSC/R2) / Nexus/King Records/Japan)
Furio Chirico(ds)
Giuseppe "Gius" Lanari(vo,b)
Paolo "Silver" Silvestri(org,syn,vo)
Marco Rostagno(g,vo)
Joe Vescovi(kbd,vo)1973
Arvid Andersen(vo,b)1973
Produced by Matt Garimanno(CD), Andrea Pettinelli & Diego Pettinelli(DVD)
収録曲目
(CD1/Equinox):
01.I’m Fury/アイム・フューリー
02.Mother Earth/マザー・アース
03.A Suite For Everyone/ア・スウィート・フォー・エヴリワン
04.Catch The Dreamin'/キャッチ・ザ・ドリーミン
05.Downward Onward/ダウンワード・オンワード
06.The Reason Inside Playing/ザ・リーズン・インサイド・プレイング
07.Summer Solstice/サマー・ソルスティス
08.Remember Joe/リメンバー・ジョー
09.Story Of A Friend/ストーリー・オブ・ア・フレンド
(CD2/Live In Foggia 1973):
01.Rhapsodia/ラプソディー
02.Caronte I/カロンテ I
03.Analisi/帰結
04.Distruzione/転用
05.Il Vuoto/廃墟
(DVD/Live At Salone Del Libro in Torino ‒ May 23rd 2022):
01.I’m Fury/アイム・フューリー
02.Mother Earth/マザー・アース
03.A Suite For Everyone/ア・スウィート・フォー・エヴリワン
04.Atlantide/謎の大陸
05.Evoluzione/羅針盤の示すものは
06.Analisi/帰結
07.Distruzione/転用
08.Caronte I/カロンテ I
