イタリアのAMSレコードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。レスターテ・ディ・サン・マルティノはペルージャ出身のグループで、おそらくマルコ・ペンティリッチとリッカルド・レギが中心となって75年に結成されている。78年にチェントチッタ・コンテストで入賞して、リ・ウルベヴェトゥスとのスプリット7インチ・シングルをリリースするが、リアルタイムでのアルバム・リリースがないまま93年に解散した。06年に、83年のライヴ音源を中心とした「アルデル」がAMSから発掘リリースされたことを契機に再編、現在まで断続的に活動を続けている。本作は、22年にリリースされたフィフス・アルバムで、15年の前作「ESM#40」から7年振りの作品。メンバーは、前作からのペンティリッチ、レギ、ステファノ・トフィ、マッシモ・バラッキ、 セルジオ・セルヴァディオの5人に、新たにアンドレア・ピエローニとルカ・カステッラーニを加えた7人編成が基本で、曲によってマウロ・フォルミカが適時ゲスト参加、プロデュースはトフィ。概ね、正調シンフォニック・プログレ路線というか、従来のエレガントなプログレ的情感と初期ジェネシス的12弦ギターを担保しつつ、SE的なエレクトロニクス効果音を上手に織り交ぜたサウンドを展開。『癌になったアメリカ人少女を、いつの日か治療法が確立するまで冬眠させる』という、実際にあったニュースにインスパイアされたコンセプト・アルバムだそうで、このエレクトロニクス音やシンセ、ギター等のSF的空気感は、その線の近未来的イメージなのかも知れない。全体に、初期ジェネシス的なリリカルさが濃密で、しつこくなり過ぎないシンフォニック・プログレ感が何とも心地好い好盤と思う。余談だが、レスターテ・ディ・サン・マルティノとは、イタリア語で小春日和のことらしい。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic / Paper-Sleeve CD(2022) / AMS Records/Italy)
Andrea Pieroni(vo)
Riccardo Regi(12-g,el-g)
Luca Castellani(el-g)
Stefano Tofi(p,kbd)
Marco Pentiricci(fl,kiowa-fl,sax,arpa)
Massimo Baracchi(b,b-pedal)
Sergio Servadio(ds)
Mauro Formica(b)
Produced by Stefano Tofi
収録曲目
01.Cretto
02.Sul Prato
03.Inanna
04.Gocce
05.Libera
06.Il Ciclope
07.Il Monaco Pierre
08.Immaginami
09.Caleidoscopio
10.Tewar