イタリアのメロウ・レコードからのリリース。チェレステはサンレモ出身のグループで、60年代末期にイル・システマで活動していたレオナルド・ラゴリオとシロ・ペッリーノが、73年に再び合流して結成された(ラゴリオはイル・システマ解散後にムゼオ・ローゼンバッハに加入したが、アルバム制作前に脱退)。本作は、22年にリリースされたフィフス・アルバムで、タイトル通り管弦楽隊との共演作品。メンバーは、前作からのペッリーノ、マウロ・ヴェーロ、マルコ・モーロ、フランチェスコ・ベルトーネ、エンツォ・シオッフィの5人を軸に、曲によってマルコ・カネパのピアノ、イネス・アリプランディ、ロベルト・ティランティのボーカルの他、オーボエ、ファゴット、クラリネット中心の管楽器隊や7人の弦楽隊が適時参加、ペッリーノのマウロ・モローニの共同プロデュース。概ね、前作も含めファーストから一貫したアコースティック・シンフォニック・プログレ路線変わらずというか、淡い木漏れ日的情感と牧歌的空気感ほぼ満点のサウンドを展開。メロトロンやソリーナのしつこ過ぎない洪水具合もいい塩梅で、少し控え目になった地中海音楽色がゆったりとした浮遊感に収束していく感じは、イモっぽい郷愁感十分で素直に心地好い。前に出ない感じの儚い響きのアンサンブルは、ブリティッシュ系やジャーマン系とはまた違ったアンバーさを放っていて、チェンバー・オーケストラ入のしっとり系プログレとして非常に真っ当な仕上がり。冒頭の洪水メロトロンやアコギ&ピアノのアルペジオから、またしても日本のシンフォニック系リスナーの琴線をくすぐるであろうと思う。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Folk Rock / Jewel-case CD(2022) / Mellow Records/Italy)
Ciro Perrino(mltrn,syn,org,vo)
Mauro Vero(ac-g,el-g)
Marco Moro(fl)
Francesco Bertone(b)
Enzo Cioffi(ds)
Marco Canepa(p)
Ines Aliprandi(vo)
Roberto Tiranti(vo)
Amanda Coggiola(oboe)
Vittorio De Franceschi(clnt)
Paola Sales(fagot)
Luigi Cocco(tp)
Andrea Paolocci(hrn)
Stefano Bianchi(tb)
ORCHESTRA / STRINGS:
Ilaria Bruzzone(vln)
Daniele Guerci(vln)
Noemi Kamaras(vln)
Laura Sillitti(vln)
Alessandro Sacco(vla)
Roberta Tumminello(vla)
Arianna Menesini(violoncello)
Produced by Ciro Perrino & Mauro Moroni
収録曲目
01.Blu Genziana
02.Nuove Galassie
03.Angeliche Prospettive
04.Pausa Di Quiete
05.Ali Passeggere
06.Boschi E Lanterne
07.Druidi E Musici
08.Sogni Elisi
09.Cascate Di Cristallo
10.Maurice
11.Echi
12.Ombre Cremisi
13.Ametista Ed Opale