イタリアのマ・ラ・カシュ・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。バンダ・ベルツォーニは、ジジ・ヴェネゴーニ(ex.アルティ・エ・メスティエリ,ヴェネゴーニ&Co.,etc)とサンドロ・ベッル(ex.ジ・エゴイスト,etc)が、19年にミラノで結成したグループというかユニットで、本作は、22年にリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、ヴェネゴーニ、ベッル、シルヴァーノ・ボルガッタ、アンドレア・ペッティネッリ、フルヴィオ・ボージオ、カルロ・ベッロッティの6人を中心に、曲によってマルタ・カルデラ(ex.シンドーネ,etc)、マウロ・ムジヤーティ、リノ・ヴァイレッティ(ex.オザンナ,チッタ・フロンターレ,etc)、パウル・マッツォリーニ(aka.ガゼボ)、フランコ・ムッシーダ(ex.PFM,etc)等々が適時参加、ヴェネゴーニとマルコ・ザッテリンの共同プロデュース。アルティの09年「イル・グランデ・ベルツォーニ」、19年ファースト「バンダ・ベルツォーニ」に続く、19世紀初頭のイタリア人探検家ジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニの人生をモチーフとしたコンセプト・シリーズ第3弾で、概ねサウンドも前作を継承したドラマティック&メロディアスなシンフォニック・プログレ方面。半数以上を占めるボーカル曲は、哀愁と熱唱が交叉する歌ものイタリアン・プログレの王道というか、主役ボーカルがドラマティックに盛り上がるイタリア感満点。時折織り込まれたインスト曲は、地中海音楽色も交えたメロディアスな楽曲を安定したアンサンブルで展開していて、全体に70年代感が嫌味なく滲み出ている印象。この、少しゆったりしたイタリア的濃密さは、特に現在50代以上の往年のイタリアン・プログレ愛好家には、もしかしてかなりツボかも知れない。
輸入盤
(Progressive/Symphonic / Paper-Sleeve CD(2022) / Ma.Ra.Cash Records/Italy)
Sandro Bellu(g,kbd,vo)
Gigi Venegoni(g,kbd,vo)
Silvano Borgatta(p,kbd)
Andrea Pettinelli(kbd,syn)
Fulvio Bosio(b)
Carlo Bellotti(ds,per)
Marta Caldera(mrba)
Mauro Mugiati(vo,p)
Lino Vairetti(vo)
Paul Mazzolini(vo,g,kbd,b)
Franco Mussida(g)
Produced by Gigi Venegoni, Marco Zatterin
収録曲目
01.Sarah Sarai (prelude)
02.Intrigoni
03.Se Mi Oriento
04..Scrivi Con Ogni Carovana pt. 3
05.La Citta Della Luce
06.Oltre Il Mare
07.Copenaghen
08.Latitudine Zero
09.Il Discorso Del Se
10.La Nuvola
11.Sarah Sarai