国内のソニー・ミュージックから、BSCD2(ブルー・スペックCD2)でのリリース。バンコは、キーボードのノチェンツィ兄弟を中心に69年にミラノで結成され、71年にジャコモ達がいたサルディーニャ島出身のレ・エスペリエンツェと合体する形で、その後のグループの骨格が固まった。70年代当時、PFMと共に早くから国内盤もリリースされ、日本で最も知名度のあるイタリアン・プログレのビッグ・ネームの1つ。本作は、22年にEUインサイド・アウト/ソニーからリリースされた15枚目のアルバムで、ライナーは片山伸、曲目解説はヴィットリオ・ノチェンツィ、歌詞・対訳付、邦題は「オルランド~愛のかたち」で、16世紀のイタリアの詩人ルドヴィーコ・アリオストの叙事詩「狂えるオルランド」をモチーフとした、デビュー50周年記念トータル・コンセプト・アルバム。メンバーは、19年の前作「トランシベリアーナ」からのヴィットリオ、トニー・ダレッシオ、フィリッポ・マルケジャーニ、ニコラ・ディ・ジャ、ミケランジェロ・ノチェンツィ、マルコ・カポッツィ、ファビオ・モレスコの7人編成を基本に、曲によってヴィオラ・ノチェンツィ、カルロ・ミケーリが適時ゲスト参加、ヴィットリオ、マルケジャーニ、ミケランジェロの共同プロデュース。いわゆる「姫君と騎士との恋と冒険の物語」で、キレのいいオルガンとリリカルなピアノ、泣きのギターや涼やかなボーカルを軸に、ドラマティックなプログレ感が担保されたシンフォニック調サウンドを展開。存外にブルージーなポップ過ぎずで聴きやすい楽曲と、テクニカルで重厚な演奏のマッチングもいい塩梅で、落ち着いた空気感の好盤と思う。
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国内盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Blues / Jewel-case BSCD2(2022) / Sony Music/Japan)
Vittorio Nocenzi(p,org,syn,kbd,vo)
Tony D'Alessio(vo)
Filippo Marcheggiani(g,vo)
Nicola Di Gia(g,ac-g)
Michelangelo Nocenzi(p,sampler)
Marco Capozzi(b)
Fabio Moresco(ds)
Viola Nocenzi(vo)
Carlo Micheli(sax)
Produced by Vittorio Nocenzi, Filippo Marcheggiani, Michelangelo Nocenzi
収録曲目
01.Proemio/プロローグ
02.La Pianura Rossa/赤い平原
03.Serve Orlando Adesso/今、オルランドが求められている
04.Non Mi Spaventa Piu L'Amore/もう愛を恐れない
05.Non Serve Tremare/震える必要はない
06.Le Anime Del Deserto/世界中の見捨てられた魂
07.L'isola Felice/幸福な島
08.La Maldicenza/陰口
09.Cadere O Volare/落つべきか、飛ぶべきか
10.Il Paladino/騎士(パラディン)
11.L'Amore Accade/愛は自ら訪れるもの
12.Non Credere Alla Luna/月を信じるな
13.Moon Suite/組曲<月>
14.Come E Successo Che Sei Qui/なぜ君がここに
15.Cosa Vuol Dire Per Sempre/永遠とは何か