韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、19年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。カンガルー式見開き紙ジャケ仕様で、インサート、インナー・バッグ入、オビ付。サー・ロード・バルティモアは、元コアラ(ガレージ・サイケ・バンド)のルイス・ダンブラが中心となって、69年にニュー・ヨークのブルックリンで結成されたグループで、同じブルックリンを拠点に活動していたブラディ・マリーとの関係が取り沙汰されるが、たまたま同じスタジオを使っていたという程度のことらしい。本作は、71年にUSAマーキュリーからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのルイス、ゲイリー・ジャスティン、ジョン・ガーナーの3人に、新たにルイスの弟のジョーイ・ダンブラを加えた4人編成、プロデュースはジョン・リンデ。1曲目のプログレ調組曲が少し異質だが、他は前作のパンキッシュなラウドネス十分の炸裂系ハードを展開していて、サイケ然としたギラギラ感も十分に担保されている。ザクザクしたギター・リフとキラー系のソロ、ドカドカのドラムとブイブイのベース、過剰気味の達者なボーカルによる演奏は相変わらず素直にカッコよく、下品さと勢いのよさ、アングラ感と不良感はともかくも満点に近い。全体の仕上がりのよさは、おそらくヴァニラ・ファッジ等を手掛けてきたリンデの手腕もあるかも知れず、ハード・ロック愛好家なら前作に劣らず楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/限定プレス
(Psyche Hard/Heavy Psyche,Blues,Punk / Paper-Sleeve CD(2019 Re-master) / Big Pink Music/Korea)
Louis Dambra(el-g,ac-g,vo)
Joey Dambra(el-g,ac-g,org,vo)
Gary Justin(vo,b,ac-g)
John Garner(vo,ds,per,conga)
Produced by John Linde
収録曲目
1.Man From Manhattan:
a)Man From Manhattan Act I Superior One Intro
b)Theme : 45
c)Man From Manhattan Act II Theme: 45
d)Act III MMCXI New Earth
e)Act IV Raca (People They Do Bad Thing)
2.Where Are We Going
3.Chicago Lives
4.Loe And Behold
5.Woman Tamer
6.Caesar LXXI