オーストリアのオーストリア・レコード・ファインダーから、ラジオ放送された73年のライヴ音源とインタビュー計6曲をボーナスで加えての、09年新規リマスター&デジパックでのリシュー。グラニクスはオハイオ州クリーヴランド出身のグループで、アル・ピネルとジョー・バッタリアが中心となって69年に結成されている。本作は、73年にUSAのRCAからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ピネル、バッタリア、ウッディ・レッフェル、ウエイン・アンダーソン、ダーレ・ベッドフォードの5人編成、プロデュースはマーティン・ラスト。レッフェルのハイトーン・シャウト・ボーカルと、弾きまくるツイン・ギター、ハード・ロック然とした疾走リズム隊が一体となって爆発するタイプの、ブルージ-&ヘヴィなサイケ・ハードを展開。サイケとプログレ方面の要素が交叉する楽曲と、ファズの効いたハード・ロック・マナーの演奏が、わりといい塩梅のマッチングで同居していて、全体がバンド感が担保されたまま炸裂感に収束する様は非常に見事。アコースティック・ギターとメロトロンが入るプログレ調の4曲目も面白く、概ねゴリゴリかつヘヴィで炸裂しっぱなしのハイテンションさは、正しくサイケでギラギラ感十分。ハード・ロック愛好家ならまず持って楽しめるだろう好盤と思う。ボーナスのライヴ音源もスタジオ盤に劣らずの炸裂ぶりで、ライヴ然としたラウドな演奏は素直にカッコよかった。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Heavy Blues,Progressive / Digi-Pack CD(2009 Re-master) / Austria Record Finder/Austria)
Woody Leffel(vo,ac-g)
Wayne Anderson(g)
Al Pinel(g)
Dale Bedford(b)
Joe Battaglia(ds)
Martin Last(mltrn)
Produced by Martin Last
収録曲目
01.You're In America
02.Bad Talk
03.Twilight
04.Prayer
05.Cleveland Ohio
06.Nightmare
07.When You're Movin'
08.Paradise
bonus track(Live, November 1973/Radio Show):
09.Cleveland Ohio
10.Interview
11.Hollywood Star
12.Prayer
13.Interview Part 2
14.When You're Movin'