UKのBGOから、72年のアルバム未収シングル1曲をボーナスで加えての、23年新規リマスター&2CDでのリシュー。スリップ・ケース付で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。パラディンは、テリー・リードのバック・バンドで意気投合したピーター・ソリー(ex.スナッフ,プロコル・ハルム,フォックス,ホワイトスネイク,etc)とキース・ウエッブ、ワールド・オブ・オズのオリジナル・メンバーだったピーター・ベケット、ランカシャーのローカル・バンドにいたルー・ストーンブリッジ(ex.マクギネス・フリント)とデレク・フォーリーの5人が70年に結成したグループ。本作は、71年ファースト「パラディン」と72年セカンド「チャージ!」の、全2枚のアルバムをコンパイルしたカップリング2枚組で、オリジナルはどちらもUKブロンズ。メンバーは、2作品とも前述のストーンブリッジ、ソリー、フォーリー、ベケット、ウエッブの5人編成で、プロデュースもフィラモア・リンカーン。基本的には、リズムにラテン風味のあるブルージー・ハード方面といってよいと思うが、曲によってはツイン・キーボード編成になったりヴァイオリンが入ったりと適度なプログレ色も織り交ぜた、ハードとプログレの折衷サウンドを展開。楽曲もわりとキャッチーで演奏も引き締まっていて、例えばキャプテン・ビヨンドのセカンド辺りをもっとプログレ寄りにしたような印象とも云えるかも知れない。全体に、いわゆるブリティッシュ的なイモっぽさとヘヴィネス、洗練されてはいない故のカッコよさがあって、このハード・ロック基調のゴッタ煮感は捨て難い魅力を放つ。ともかくもハモンド・オルガンが上等で素直にカッコよく、セカンドのロジャー・ディーンのスリーヴも含め、ブリティッシュ・ロック系愛好家ならまずもって楽しめるだろう味わい深い好バンドと思う。
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輸入盤
(Psyche Hard/Progressive,Blues / Jewel-case 2CD(2023 Re-master) / BGO/UK)
Lou Stonebridge(vo,p,hmca)
Peter Solley(org,p,vln)
Derek Foley(g,vo)
Peter Beckett(b,vo)
Keith Webb(ds,per)
Producerd by Philamore Lincoln(both)
収録曲目
(Disc1 "Paladin (1971/1st)"):
1.Bad Times
2.Carry Me Home
3.Dance Of The Cobra
4.Third World
5.Fill Up Your Heart
6.Flying High
7.The Fakir
(Disc2 "Charge! (1972/2nd)"):
1.Give Me Your Hand
2.Well We Might
3.Get One Together
4.Any Way
5.Good Lord
6.Mix Your Mind With The Moonbeams
7.Watching The World Pass By
bonus track(1972 single):
9.Sweet Sweet Music