フランスのムゼアから、デジパックでのリリース。シルクは、元ピュルサー(パルサー)のジャック・ロマンとジルベール・ギャンディルが、シンガー・ソング・ライター(SSW)のリシャール・ピックと共に10年にリヨンで結成したグループ。本作は、17年にリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのロマン、ギャンディル、ピック、ギヨーム・アントナスラ、アチリオ・テラリザの5人に、新たにピックの奥さんのカトリーヌ・ピックを加えた6人編成。前作「ウェイ・トゥ・ラサ」から5年振りの作品だが、概ねダークな情感プログレ路線変わらずで、ピュルサー時代の近未来SF文学的な湿ったダークネスに、「鬱」以降のピンク・フロイド調のしっとりしたブルージーな情感を持ち込んだようなサウンドを展開。その意味では、ピュルサーの後進バンドとしても十分に成立していて、ギャンディルのギターやロマンのキーボードには、「ああピュルサーだ」と思わせられるような音色やフレーズが適時散見される。楽曲自体は意外にメインストリーム方面のキャッチーさを内包していて、ピック夫妻の線の細いボーカルも含めそれ程プログレ然としているわけではないが、文学的内省感がエレガントな暗さに収束する感じは、やはり非常にピュルサー的という印象。涼やかで柔らかいアコースティック・ギターのハマりもよく、全体の淡い郷愁感とさりげなく的を射たアンサンブルのマッチングは、非常に絵画的でともかくも流していて心地好い。相変わらず、耳とセンスのよさを楽しめる好盤と思う。素敵!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Psyche,Blues / Jewel-case CD(2017) / Musea/France)
Richard Pick(vo,ac-g)
Catherine Pick(vo,indian-hmum,p)
Gilbert Gandil(el-g,ac-g,dobro)
Jacques Roman(p,syn,mltrn)
Guillaume Antonicelli(b)
Attilio Terlizzi(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Inner War
2.Endless Mystery
3.Black Old Train
4.Merging
5.Escape
6.Drifting Words
7.Questions
8.Green Boy
9.Ultimate