UKのヴァージンから、本作収録曲の別テイク&ミックス3曲と75年のライヴ音源7曲の計10曲をボーナスで加えての、18&19年新規リマスター、4面デジパック&2CDでのリシュー。基本的には、19年の13枚組ボックス「ラヴ・フロム・ザ・プラネット・ゴング」からのバラ売り。ピエール・ムーランズ・ゴングは、74年にデイヴィッド・アレンとジリ・スマイスが離脱後、ピエール・ムーランが中心となって継続されたゴングで、従来のサイケ色の強い路線から、ミニマル色を取り込んだテクニカル・ジャズ・ロック/フュージョン路線にシフトした。本作は、75年にUKヴァージンからリリースされたファースト・アルバムで、厳密にいうとゴング名義だが、主導権はすでにムーランにあるようなのでピエール・ムーランズ・ゴングの作品とする。メンバーは、ムーラン、ミシェル・バウアー、ディディエ・マルエブ、マイク・ハウレット、パトリス・ルモワンヌの5人編成を基本に、曲によってスティーヴ・ヒレッジ、ミケッテ・ジラウディ、サンディ・コリー、ホルヘ・ピンシェヴスキーが適時ゲスト参加、プロデュースはピンク・フロイドのニック・メイソン。概ね、ムーランのバカテクで小賢しいドラム&ヴィブラフォン、バウアーのマリンバをアンサンブルの軸としたジャズ・ロック・プログレを展開していて、カンタベリー色のあるメロディアスな楽曲も含め、同時期のヒレッジの「フイッシュ・ライジング」にも近い趣のサウンドという印象。バカテク感が前面に出ている感じではないが、演奏は十分にテクニカルで上手く、嫌味のないキャッチーさの楽曲や涼しげなボーカルとのマッチングも申し分ない。ヒレッジも2曲で元気にギターを弾いていて、ともかくもエレガントで聴きやすく、結果としてかなりの好盤と思う。ボーナスのライヴ群は、75年9月9,10日のロンドンのマーキー・クラブで、こちらも素直に楽しめる。ドイツ・プレス盤
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輸入盤
(Progressive /Jazz Rock,Canterbury / Digi-Pack 2CD(2018&19 Re-master) / Virgin/UK,German)
Pierre Moerlen(ds,vib,per)
Didier Malherbe(sax,fl)
Mike Howlett(b,vo)
Mireille Bauer(mrba,per)
Patrice Lemoine(kbd)
Steve Hillage(g)
Miquette Giraudy(vo)
Sandy Colley(vo)
Jorge Pinchevsky(vln)
Producerd by Nick Mason
収録曲目
(CD1):
1.Wingful Of Eyes
2.Chandra
3.Bombooji
4.Cat In Clark's Shoes
5.Mandrake
6.Shamal
bonus track:
7.Bambooji (outakes edit)
8.Chandra (alter mix)
9.Wingful of Eyes (outakes edit)
(CD2/Selections from Marquee Live Sept 9/10th 1975):
1.Bambooji
2.The Isle of Everywhere
3.Wingful of Eyes
4.Master Builder
5.Drum Solo
6.Flying Teapot
7.I Never Glid Before