ドイツのペイズリー・プレスから、16年リマスターでのリシュー。多分初CD化。メモリアンスは、パリの老舗クラブのゴルフ・ドルーオのコンテストで75年に金賞を受賞して、アトールと同じアラベラ・プロダクションからデビューしたフランスのグループ。本作は、79年にフランスのフィリップスからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのジャン・ピエール・ブーレ、ディディエ・ギョーマ、ジャン・フランソワ・ペリエ、ミシェル・アゼの4人に、新たにパスカル・リベルジュ、クリストフ・ブランジェを加えた6人編成。タイトル通り、ボリス・ヴィアンの幻想&SF小説「うたかたの日々(日々の泡)」の文章から歌詞を使ったトータル・コンセプト作品で、79年当時ほぼリアルタイムで国内盤がリリースされていたので、現在50代以上のリスナーにはある程度知られているかも知れない。基本的には、前作の延長線上にあるヘヴィ・シンフォニック・プログレ方面だが、アトールのファースト的アングラ感、アンジュやモナ・リザ的なシアトリカル感は多少なりとも担保しつつも、わりと洗練されたポップネスが煮えきらないままに交叉。そのモワ~っとした中途半端さが、ある意味いかにもフレンチ・プログレ調でもあり、結果として妙な味わいを生んでいる印象で、熟れてきたアンサンブルやアイデア詰込み型の過剰なアレンジも相俟って、ともかくもけっこう面白かったりする。ファーストの瑞々しさを失った代わりに、都会的センスと複雑さを手に入れたとも云える感じで、楽曲のハマりは悪くなく演奏も上手でしっかりしていて、ある程度年季の入ったプログレ愛好家なら、その辺りの機微をわりと楽しめるかも知れない。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2016 Re-master) / Paisley Press/German)
Jean-Pierre Boulais(dit J.P.B.)(vo,g)
Didier Guillaumat(dit Guillaumuche)(g,vo)
Jean-Francois Perier(dit J.F)(kbd,vo)
Pascal Liberge(dit Paco)(kbd)
Michel Aze(dit Azoum)(b,vo)
Christophe Boulanger(dit Totof)(ds,per)
Boris Vian(lyrics)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Preface
02.Colin
03.Une Fille Demain
04.Chloe Et Colin
05.Le Nuage Rose
06.Chloe
07.Oui Oui Oui
08.Le Petit Tas De Neige
09.Une Femme Si Bete
10.Le Nenuphar
11.Diagnostic
12.Renvoye
13.La Chambre
14.L'administration
15.Vers Une Ile