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フランスのムゼアから、関連バンドのムーヴィングの80年唯一のアルバム「ムーヴィング」からの5曲をボーナスで加えてのリシュー。94年初CD化盤と同じ規格番号だがおそらく再プレス盤と思われる(プレス年代は不明)。ムーヴィング・ゼラチン・プレーツは、ジェラール・ベルトラムとディディエ・チボーが中心となって68年に結成されたグループで、おそらくパリを拠点に活動していたようだ。本作は、72年にフランスCBSからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作と同じベルトラム、チボー、モーリス・エルムランジェ、ジェラール・ポンスの4人編成を基本に、曲によってギー・ボワイエ、ミシェル・カミカ、ジャン・ピエール・ラロク、クロード・デルクロー等が適時ゲスト参加、プロデュースはデルクロー。概ね前作の延長線上にある変態ジャズ・ロック方面変わらずというか、初期ゴングと初期ソフト・マシーン、初期スーパーシスター辺りをゴッタ煮にしたようなセンスのサウンドを展開。とはいえ、それ程カンタベリー的なエレガントさやチャーミングさは感じられず、もっとアンニュイで重く湿ったニュアンスという印象だが、ユーモラスなインテリ感は担保されていて、その辺りが巷でカンタベリー系によせて語られる要因の1つかも知れない。変拍子を交えた場面転換の多いアレンジと楽曲と、ギター、ベース、管楽器、ドラムがそれぞれリフ＆フレーズを細かく分けて担当するアンサンブルのマッチングは、RIO系方面にも通じる独特のハミ出し感と毒気十分でかなり面白い。上手さとルーズさが同居する演奏もわりと素直にカッコよく、一捻りあるプログレ系の好盤と思う。本作後グループは解散、チボーは本作にゲスト参加していたラロク等とともに70年代末にムーヴィングを結成。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Chamber / Jewel-case CD(1994?) / Musea/France)
Gerard Bertram(g,12-g,vo)
Didier Thibault(b,g,syn,vo)
Gerard Pons(ds)
Maurice Helmlinger(tp,sax,fl,org,vo)
Guy Boyer(vib)
Michel Camicas(tb)
Jean-Pierre Laroque(bassoon)
Claude Delcloo(vo)
Jean-Jacques Hertz(g)bonus
Dominique Godin(kbd)bonus
Jean Rubert(sax)bonus
Marc Profichet(ds)bonus
Mico Nissim(syn)bonus
Produced by Claude Delcloo
収録曲目
01.The World Of Genius Hans
02.Funny Doll
03.Astromonster
04.Moving Theme
05.Cauchemar
06.We Were Lovin' Her
07.Un Jour...
bonus track(excerpt from "MOVING/Same (1980/only)"):
08.Syntheme
09.L'Alchimiste
10.Les Etres D'Or
11.Ombres
12.Rire De Peine
