USAのライオン・プロダクションから、72年のアルバム未収シングル両面2曲や、オムニバス盤収録レア音源等計4曲をボーナスで加えてのリシュー。エルゴ・スムはエクス・アン・プロヴァンス出身のグループで、メキシコ移民のシンガー・ソング・ライター(SSW)のリオネル・レディセと、音楽アカデミーの学生だったジャン・ゲランが中心となって、68年に結成されたレモン・パイを母体としている。幾度かのメンバー変遷を経て69年末にエルゴ・スムに改名した。プログレ系リスナーには、ユニヴェリア・ゼクト、ナタヴァティ、ローラン・チボー関連で知られているかも知れない。本作は、71年にチボーが設立したセレマ・レコードからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、レディセ、ゲラン、ミシェル・レオナルディ、ローラン・メイネ、マクス・トゥア、BB.ブリュチュの6人編成を基本に、曲によってプロデューサーのチボーや、ドミニク・ブラン・フランカールが適時ゲスト参加。概ね、ジャズ・ロック基調のくぐもったプログレ・サウンドを展開していて、楽曲の変テコな煮え切らなさやアンサンブル、かなりロジャー・チャップマン・ライクな英詞ボーカルや枯れたヴァイオリンも含め、全体にファミリーに近似する印象。特に1,5,10曲目辺りのファミリー感は笑っちゃう程だが、メロディアスなベースと達者なドラムがカッコよく、ブルージーなギターやツボを押さえたオルガン&ピアノも悪くない。フレンチ・プログレ的モア~っと感が薄く、その意味ではブリティッシュ・ロック愛好家も十分楽しめるのではと思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Blues,Jazz Rock / Jewel-case CD(2007) / Lion Productions/USA)
Lionel Ledissez(vo,per,bell)
Michel Leonardi(el-g,ac-g,vo)
Jean Guerin(org,p,el-p,fl,wsle)
Roland Meynet(vln,ac-g)
Max Touat(b,ac-g)
B.B. Brutus(ds,conga,per)
Laurent Thibault(ac-g)
Dominique Blanc-Francart(syn)
Marc Perru(g,xyl)bonus
Edouard Magnani(b)bonus
Produced by Laurent Thibault
収録曲目
01.Night Road
02.Unparalleled Embrace
03.John's Nightmare
04.Faces
05.Second Rebirth
06.Mexico
07.I Know Your Mother
08.Albion Impressions
09.Lydie
bonus track:
10.All's So Comic (taken from compilation "Puissance 13+2" 1971)
11.Tijuana (1972 single)
12.It's Me (1972 single)
13.Mexico (instrumental version)