フランスのムゼアからのリシュー。裏スリーヴは最初のムゼア盤の95年のクレジットだが、おそらく09年紙ジャケ時のリマスター音源を使用した17年プレス盤。アンジュは、フランス東部のベルフォール出身のグループで、クリスチャンとフランシスのデカン兄弟が中心となって69年に結成されている。70年にシングル・デビュー、72年にファースト・アルバムをリリース後、数多のメンバー変遷を経ながら現在も現役で活動を続けるフレンチ・プログレのビッグ・ネームで、日本での知名度も高いと思う。本作は、78年にフランスのフィリップスからリリースされたセクス・アルバムで、前作「マンドランの息子たち」からライヴを挟んで2年振りの作品、確か邦題は確か「異次元への罠」。メンバーは、前作からのクリスチャン・デカン、フランシス・デカン、ジャン・ピエール・ギシャールの3人に、新たにクロード・デメ、ジェラール・ルナールを加えた5人編成、クロード・ビボーネとバンドの共同プロデュース。オリジナル・メンバーだったギターのブレゾワールとベースのアースが脱退しているが、サード以降の路線や方向に大きな変化はなく、新メンバーの2人も違和感なく溶け込んでいて、ハード色よりプログレ色が前面に出たヘヴィ・シンフォニック方面。ガブリエル在籍時のジェネシスを彷佛させつつも、だが結局は全くの別モノに仕上がっているというか、ドラマティックさを担保しつつオチへの盛上がり方が独特で、けっこう不思議な昂揚感と味わいを堪能出来る。ゆっくりと回転する渦の中に、宙吊りにされてるような奇妙な浮遊感も相変わらずで、聴くほどに味が染み出るスルメ的好盤と思う。また、オリジナルLPにオマケで付いていた双六も、ブックレットの中にプリントされている。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Psyche / Jewel-case CD(2017 '09Re-master) / Musea/France)
Christian Decamps(vo,kbd)
Francis Decamps(kbd,vo)
Claude Demet(g)
Gerald Renard(b)
Jean-Pierre Guichard(ds,per)
Producerd by Claude Bibonne & Ange
収録曲目
1.A Colin Maillard
2.Dans Les Poches Du Berger
3.Un Trou Dans la Case
4.Virgule
5.Reveille-Toi
6.Capitaine Coeur De Miel