ドイツのペイズリー・プレスから、16年新規リマスターでのリシュー。多分初CD化。アルファ・ラルファは、元レ・ヴァリエシオンズのシャルリエ・シャルリラス、元タイ・フォンのジャン・アラン・ガルデ、元マリコルヌのクロード・アルバレス・ペレイル、元ネモのエマニュエル・ラコルデール、元カーマスートラ・ブルース・バンドのミシェル・マレスカが集結して、76年にパリで結成されたグループで、ある意味当時のフレンチ・ロック・シーンではスーパー・グループ的存在だったらしい。本作は、77年にフランスのワーナー・ブラザースからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、前述のシャルリラス、アラン・ガルデ、ペレイル、ラコルデール、マレスカの5人編成を基本に、曲によってネモのフランスワ・ブレアン、タイ・フォンのジャン・ジャック・ゴルドマン、カーン、タイの他、クロード・サマール(ex.レ・トゥーリスト,etc)、ジャン・ド・アントニー(ex.メインホース,マグマ,etc)等々が適時ゲスト参加、オーケストレイションはペレイル、プロデュースはジャン・マレスカ(ミシェルの兄弟)。概ね、ジャジー・シンフォニック調インストを展開していて、スペイシーなプログレ感、端正なジャズ・ロック感、洗練されたメロディアスさがいい塩梅のバランスで交叉。楽曲の湿った質感の情感と、凝っていてよく練られたアレンジ、引き締まったバンド感の演奏のマッチングがよく、時折ヴァイオリンも交えたアンサンブルは申し分なく上手くて上等。タイ・フォンのコーラス隊やシンセのイモっぽい音色&スペイシー感などなど、古き好き70年代フレンチ・プログレ感も十分で、ラストの「ハイム」の美しい哀愁も含め、わりと文句なしの好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock/ Jewel-case CD(2016 Re-master) / Paisley Press/German)
Michel Mareska(el-g)
Claude Alvarez-Pereyre(ac-g,12-g,cl-g,el-g,vln,org,mrba,vib)
Jean Alain Gardet(p,el-p,org,syn)
Charlie Charriras(b)
Emmanuel Lacordaire(ds,per,vib,mrba)
Claude Samard(ps-g,el-g)
Jean de Antony(el-g,ac-g)
Francois Breant(syn,p)
Jean-Jacques Goldman(harmony-vo,vo)
Khan(harmony-vo)
Tai(harmony-vo)
Georges Granier(harmony-vo)
Directed & Orchestrated by Claude Alvarez-Pereyre
Produced by Jean Mareska
収録曲目
1.Synergie
2.Nova
3.Syrtis Major
4.Genese
5.Rez
6.Gothic
7.Magellan
8.Lagune Ouest
9.Hymn