UKのReRメガコープから、24年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリリース。フェリウ・ガスールはバルセロナ出身のギタリストで、スパニッシュ・ギターの名手としてスペインでは知られていて、80年代以降はアメリカのインディアナ大学交響楽団やバルティモア・チェンバー・オーケストラのほか、地元バルセロナのリウレ劇場付チェンバー・オーケストラのソリスト等を歴任した。ホアン・アルベルト・アマルゴースもバルセロナ出身のマルチ奏者兼コンポーザーで、プログレ系リスナーには何よりムジカ・ウルバナでの活動で知られていると思う。本作は、77年にスペインのセレステからリリースされたデュオ名義唯一のアルバムで、メンバーは、スパニッシュ・ギターのガスール、ピアノ&エレピ&管楽器のアルベルト・アマルゴースの2人を軸に、曲によってユイス・カバナーチ(ex.マキナ,アルレルス,メリディアナ,etc)、カルレス・ベナベント(ex.マキナ,クラック,マックス・サンヤー,etc)、サルバドール・フォント(ex.マキナ,クラック,etc)、アウロラ・アマルゴース、ジャウマ・コルタデラス等々のムジカ・ウルバナ関連のメンバーたちが適時参加、プロデュースはラファエル・モール。概ね、かなりのバカテクなギター&ピアノ・デュオを基調に、適時エレピや管楽器、カスタネットが絡むアンサンブルは素直に圧巻で、それ程フラメンコっぽさはないがスペイン風味十分の楽曲と、プログレ調アレンジ、テクニカルな演奏が交叉。エレキ・ギターやリズム隊も入るラストの曲も含め、スパニッシュ・テイストのポスト・クラシカル方面としても聴けて、一糸乱れぬ美しいアンサンブルを堪能できる好盤と思う。チェコ・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Folk,Post Classical,Fusion / Digi-Sleeve CD(2024 Re-master) / ReR Megacorp/UK,Czech)
Feliu Gasull(spanish-g)
Joan Albert Amargos(p,el-p,clnt)
Lluis Cabanach(el-g)
Carles Benavent(b,per)
Salvador Font(ds,per)
Aurora Amargos(castanets)
Jaume Cortadellas(fl)
Produced by Rafael Moll
収録曲目
1.El Califa De Cassoles
2.Amarg Loreto
3.Masia Blanca
4.Fines Betes I Venes Serenes
5.Els Barbers Indignats