ポーランドのワーナーから、3面開きデジパックでのリシュー。マレク・グレフタ(マレック・グレッチタ)はザモシチ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、クラクフ工科大学在学中の66年頃にヤン・カンティ・パヴルシキェヴィチとともにアナワを結成、70年と71年に2枚のアルバムをリリースして72年にソロに転向した。チェスワフ・ニーメンとともにポーランドの音楽シーンを代表するビッグ・ネームの1人。本作は、71年にポーランドのポルスキー・ナグラニア・ムーザからリリースされたマレク・グレフタ&アナワ名義セカンド・アルバムで、05年のポーランド・ポマトン/ワーナー盤CDのリマスター音源を使った15年リシュー盤。メンバーは、グレフタ、パヴルシキェヴィチ、マレク・ヤコフスキ、ヤチェク・オスタシェフスキ、エウゲニウシュ・マクフカ、ズビグニェフ・パレタ、アンナ・ボイトヴィチ、タデウシュ・コズーフの8人編成、プロデュースはゾフィア・ガイエフスカ。イントロのクロアチアの民族楽器ブラチュの響きが、すでに唯ならぬ異様な空気感十分という感じで、弦楽四重奏を含む8人のバンド編成による、チェンバー・ロックとフォーク・ロックの狭間をいく独特のサウンドを展開。例えば「ドナ・ドナ」辺りに代表される、東欧イディッシュ調の郷愁感と哀愁を放つ楽曲とメロディが、SEや奇妙な音も織り交ぜたプログレ的アレンジ、バンド感が担保された演奏と非常に面白いマッチングを見せる。国籍不明の民俗音楽色も含め、ある意味正しくサイケな変テコさとハミ出し感満点で、ボーカルも上等で演奏もカッコいい大好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Yiddish Folk,Chamber / Digi-Pack CD(2015 '05Re-master) / Warner/Poland)
Marek Grechuta(vo)
Jan Kanty Pawluskiewicz(p)
Marek Jackowski(brac,g)
Jacek Ostaszewski(c-bass,cello,b,fl)
Eugeniusz Makowka(ds,per)
Zbigniew Paleta(fdl)
Anna Wojtowicz(vln,vo)
Tadeusz Kozuch(vla)
Produced by Zofia Gajewska
収録曲目
1.Widziec Wiecej - Introdukcja/To See More - Introduction
2.Kantata/Cantata
3.Chodzmy/Let's Go
4.Swiecie Nasz/Our World
5.Nowy Radosny Dzien/New, Joyful Day
6.Dni, Ktorych Nie Znamy/The Days We Don't Know
7.Ocalic Od Zapomnienia/To Save From Oblivion
8.Korowod/Ring Of Dancers
9.Niebieski Mlyn/Blue Mill