ポーランドのダッド・レコードから、2CDでのリリース。エクソダスはワルシャワ出身のグループで、アンヂュジェイ・プチェンスキが中心となって76年に結成されている。本作は、タイトル通り80年10月28日にワルシャワのコングレス・ホールで行われたライヴ音源をコンプリート収録した発掘ライヴ盤2枚組で、ほとんどが初出。メンバーは、プチェンスキ、パヴェル・ビルラ、ヴラディスラフ・コメンダレク、ヴォイチェフ・プチェンスキ、ズビグニェフ・フイクの5人編成、プロデュースはミハウ・ヴィルチェンスキ。同年リリースのファースト「モースト・ビューティフル・デイ」ほぼ全曲(ディスク1/2~5曲目、ディスク2/2曲目)に、80,81年のアルバム未収シングル曲(ディスク2/3,6曲目)、77年頃の未発表曲(ディスク2/1曲目)、キーボードやドラム・ソロ(ディスク1/6曲目、ディスク2/5曲目)などを織り交ぜた構成。わりと勢いのよい、グイグイ押して来るタイプのドラマティックかつ派手な演奏で、ファーストがポーランド国内でわりと好調なセールスを記録していた最中ということもあってか、オーディンスのウケも上々の感じ。基本的にはスタジオ盤を踏襲したアレンジで、壮大なシンフォニック・プログレ感はそれなりに担保されているが、ソロや曲中にディープ・パープルやジミヘン、「ロンドン橋落ちた」などのリフやメロディも飛び出すなど、けっこうノリノリのライヴ感満点。濃密なアンサンブルは素直にカッコよく、ARPシンセの懐かしいスペイシー感や東欧的ユーロ・プログレのイモっぽさも含め、シンフォニック・プログレ系愛好家なら素直に楽しめるだろう、味わい深い好ライヴ音源と思う。
輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case 2CD(2024) / GAD Records/Poland)
Pawel Birula(vo,ac-g)
Andrzej Puczynski(g,vo)
Wladyslaw Komendarek(kbd,syn)
Wojciech Puczynski(b)
Zbigniew Fyk(ds,per)
Produced by Michal Wilczynski
収録曲目
(CD1):
1.Zapowiedz
2.Ten Najpiekniejszy Dzien
3.Ci Wybrani
4.Stary Noe
5.Zloty Promien Slonca
6.Komendarek (solo)
(CD2):
1.Gonitwa Mysli
2.Widok Z Gory Najwyzszej
3.Sprobuj Wzniesc Sie Wyzej
4.Wagabunda
5.Fyk (solo)
6.Ostatni Teatrzyk Objazdowy