ポーランドのGAD(グレート・オーディオヴィジュアル・ディスカヴァリーズ)レコードから、22年新規リマスター&2CDでのリシュー。エナーギットは、元フラムス・ピィェト、ジャズQのルボシュ・アンドルシュトが、73年にプラハで新たに結成したグループで、78年にセカンド・アルバムをリリース後解散したようだが、17年にアンドルシュト中心で再編された。本作は、75年に旧チェコのスプラフォンからリリースされたファースト・アルバムで、74年の初出ライヴ(1,2曲目)、76年の初出セッション(3,4曲目)、77年アルバム未収シングル(5,6曲目)、ジャズQとインパルスとのオムニバス・アルバム収録曲(7曲目)の計7曲をボーナスCD(CD2)に収録した2枚組。メンバーは、アンドルシュト、エミル・ヴィクリツキー、ルドルフ・チハーチェク、ヤン・ヴィトルフリークの4人に、ドラム&パーカスはヨゼフ・ヴェイヴォダ、アナトリ・コホウト、カレル・イエンチーク、イルジー・トメクが曲によって適時参加、プロデュースはヒネク・ジャルチーク。概ね、東欧的粘っこさの少々のハネないファンク色と重厚さと交叉する、プログレ色内包のジャズ・ロック調サウンドを展開。巷では、いわゆるエレクトリック・マイルスからの影響との評が散見されるが、この冷たくて重いロック調のソロ回しはむしろマハヴィシュヌ・オーケストラ辺りに近く、さらに云えば初期テリエ・リピダルを彷彿させられる印象。全体にわりとシリアスな緊張感十分で普通にカッコいいが、特に本編の1,5曲目とボーナス収録されたそのライヴ音源は素直に圧巻で、ジャズ・ロック系プログレ愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Blues,Funk / Jewel-case 2CD(2022 Re-master) / Gad Records/Poland)
Lubos Andrst(g)all
Emil Viklicky(el-p,p,syn)all
Rudolf Tichacek(sax)all
Jan Vytrhlik(b)exceptCD2:1,2
Josef Vejvoda(ds)CD1:1,5&CD2:1,2
Anatoli Kohout(ds)CD1:3,4
Karel Jencik(ds)CD1:2&CD2:3-7
Jiri Tomek(congas)CD1:1,5
Petr Korinek(b)CD2:1,2
Produced by Hynek Zalcik
収録曲目
(CD1):
1.Rano (Part I.)
2.Paprsek Ranního Slunce
3.Nocni Motyl
4.Apoteoza
5.Rnao (Part II.)
(CD2):
"Rano (Live 1974)":
1.Prolog
2.Tema
3.Lenkin (1976 session)
4.Mobilis In Mobili (1976 session)
5.Soumrak (1977 single)
6.Zeleny Saten (1977 single)
7.Superstimulator (from "V.A./Jazzrockov Dilna 2" 1977)