UKのKスコープ/スナッパー・ミュージックから、デジパックでのリリース。ルナティック・ソウルは、ワルシャワ出身のマリウシュ・ドゥダのソロ・ユニットというかスタジオ・プロジェクトで、ドゥダは何よりリヴァーサイドのベース&ボーカルとして知られているかも知れない。08年のファースト以降、2,3年に1枚程度のペースで20年までに7枚のアルバムをリリースしている。本作は、08年にポーランドのミスティック・プロダクションからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカル、ギター、ベース、キーボード、パーカス、エレクトロニクス等々のドゥダと、キーボード&管楽器&エレクトロニクスのマチェイ・シェレンバウムの2人を核に、リヴァーサイドの僚友ミハウ・ワパイの他、ヴァフジニエツ・ドラモヴィチュ(ex.インダクティ,etc)、マチェイ・メラー(ex.クィダム,リヴァーサイド,etc)、女優のアンナ・マリア・ブチェク等々が曲によって適時参加。概ね、ポスト・ロック調ダーク・プログレ方面というか、例えばリヴァーサイドやポーキュパイン・トゥリー辺りから、メタル色を薄くしてメロディアスさを強調したようなサウンドを展開。その意味ではKスコープのレーベル・カラーにもよく合っているという印象だが、暗く湿った質感を担保しつつ、全体が淡い郷愁感に収束するクールな浮遊感は、流していてわりと素直に心地好い。的を射たシンプルさのアンサンブル、センスのよいアレンジ、しつこくないプログレ的哀愁の楽曲が、非常にいい塩梅のマッチングで交叉する好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Post Rock,Symphonic / Digi-Pack CD(2008) / Kscope/UK)
Mariusz Duda(vo,g,b,kbd,klba,per,effects)
Maciej Szelenbaum(fl,tp,p,kbd,quzheng,effects)
Wawrzyniec Dramowicz(ds,per)
Michal Lapaj(org)
Maciej Meller(e-bow)
Anna Maria Buczek(voice)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Prebirth
02.The New Beginning
03.Out On A Limb
04.Summerland
05.Lunatic Soul
06.Where The Darkness Is Deepest
07.Near Life Experience
08.Adrift
09.The Final Truth
10.Waiting For The Dawn