UKのゴンゾ・メディア・グループからのリシュー。スティーヴ・ハケットはロンドン出身のギタリストで、何よりジェネシスでの活動で知られていると思う。ブルース系のギタリストとしてキャリアをスタートさせ、若干のセッション活動の後クワイエット・ワールドに加入、その後ジェネシスを経てソロに転向、現在はプログレ系のビッグ・ネームの1人。本作は、78年11月8日にブレーメンのミュージック・ラーディン・スタジオで行われたライヴ映像を収録したDVDで、05年ドイツのミュージック・ラーディン盤「スペクトラル・モーニング」や、13年UKエソテリック・アンテナ盤「ザ・ブレーメン・ブロードキャスト:ムジークラーデン~」と概ね同じ内容だが、曲順が違っている。メンバーは、スティーヴ・ハケット、ジョン・ハケット、ニック・マグナス、ピーター・ヒックス、ディク・カドベリー、ジョン・シェアラーの6人編成。タイトル通り、「スペクトラル・モーニング」レコーディング時のメンバーでの演奏だが、多くは「侍祭の旅」と「プリーズ・ドント・タッチ」からのナンバー。ジェネシス的情感を基調とした、典型的なヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開していて、メロディアスで洗練された楽曲、よく練られたダイナミズムが見事なアレンジ、重厚で流暢な演奏と、どれも申し分のないカッコよさ。絵に描いたようなシンフォニック・サウンドとして、少し優等生過ぎる印象もあるが、フラワーキングス以降のネオ・プログレのお手本的スタイルというか、プログレ衰退期といわれた70年代後期において、最初の絶頂期を迎えたハケットの濃密なプログレ感は、当時出色の存在感を放っていたように思う。NTSC/R0で、普通にDVDプレイヤーで観れる。72分
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic / DVD(2010 NTSC/R0) / Gonzo/UK)
Steve Hackett(g,vo)
John Hackett(fl,g)
Nick Magnus(kbd)
Peter Hicks(vo)
Dik Cadbury(b,vo)
John Shearer(ds)
Producerd by Unknown
収録曲目
1.Intro (Excerpts From Land Of A Thousand Autumns & Tigermoth) / Please Don't Touch
2.Racing In A / Ace Of Wands (Closing Section)
3.Carry On Up The Vicarage
4.Ace Of Wands
5.Narnia
6.Acoustic Section: Blood On The Rooftops / Horizons / Kim
7.Optigan / A Tower Struck Down / Spectral Mornings
8.Star Of Sirius
9.Shadow Of The Hierophant / Clocks / The Angel Of Mons