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ドイツのロック・フィーバー・ミュージックから、未発表曲1曲とシングル＆別バージョン等々、計6曲をボーナスで加えてのデジパックでのリシュー。音質はクリアでよい。レア・バードは、元タペストリーのグラハム・フィールドと、元フルート・マシーンのスティーヴ・グールドが中心となって69年にロンドンで結成されたグループで、70年のデビュー・シングル「シンパシー」の大ヒットで知られていると思う。本作は、72年にUKポリドールからリリースされたサード・アルバムで、前作からのグールド、デヴィッド・カフィネッティの2人に、新たにチェド・カーティス、ポール・カーラス、フレッド・ケリーを加えた5人編成を基本に、曲によってポール・ホランドがゲスト参加。ある意味サウンドの要だったフィールドの脱退と、本来ギタリストだったグールドとカーティスのツイン・ギター体制によって、ギター・レスのツイン・キーボード編成だった前作までとは、かなり趣の異なるサウンドとなった。何より楽曲にファンク＆ブルージー色が強く顕われ、演奏もよりハードになっていて、泣きのあるギターがカッコいいB級ブリティッシュ・ロック方面に仕上がっている。全体を通してギターと楽曲から感じられる泣きは、意外かもしれないが曲によってはウィッシュボーン・アッシュ的な印象もあって、ニッチなブリティッシュ・ロックとしてかなりの好盤と思う。ボーナス群も佳曲があって悪くなく、ブリティッシュ然としたアンバーなくぐもり感や寸止め感も含め、カッコよさでは全作品中一番かも知れない。カーラスは本作後スタックリッジへ。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Blues,Funk,Hard / Digi-Pack CD(2006) / Rock Fever Music/German)
David Kaffinetti(p,kbd)
Steve Gould(vo,sax,g,b)
Ced Curtis(g)
Paul Karas(b)
Fred Kelly(ds,vo)
Paul Holland(per)
Produced by Rare Bird
収録曲目
01.Baby Listen
02.Hey Man
03.House In The City
04.Epic Forest
05.Turning The Lights Out
06.Her Darkest Hour
07.Fears Of The Night
08.Turn It All Around
09.Title No.1 Again(Birdman)
bonus track:
10.Roadside Welcome
11.Four Grey Walls
12.You're Lost
13.Devils High Concern
14.Sympathy
15.What You What To Know
