UKのエンジェル・エアーから、73年のファースト「ファンダンゴス・イン・スペース(ディスク1)」と、74年のセカンド「ダンシング・オン・ア・コールド・ウインド(ディスク2: 1~14曲目)」の、カップリング2CD&06年新規リマスターでのリシュー。ディスク2の15,16曲目はボーナス音源(未発表曲だと思われる)で、音質はクリアかつ迫力もあってよい。2枚ともオリジナルはUKリーガル・ゾノフォン。カルメンは、メキシコ系アメリカ人ギタリストのデヴィッド・アレン(勿論ゴングのアレンとは別人)と妹のアンジェラが中心となって、70年にロサンジェルスで結成されたグループで、72年頃に独自のフラメンコ・ロック模索の為渡英してロンドンを拠点に活動、メンバー変遷を経て73年に元ゴッズ等々のジョン&ブライアン・グラスコック兄弟(ブライアンは早々に脱退)が加入した頃に、トニー・ヴィスコンティの目に止まってデビューした。2作品とも、メンバーは、デヴィッド、アンジェラ、ジョン、ロベルト・アマール、ポール・フェントンの5人編成が基本で、プロデュースはヴィスコンティ、ファーストは曲によってメアリー・ホプキンやヴィスコンティが適時ゲスト参加。プログレ然とした変拍子多用のフレーズと、フラメンコ色の強いメロディやリフを駆使した、まさにフラメンコ・ロックといった様相のハード・プログレ的サウンドを展開。アレンのキレのよいフラメンコ的ギターと、ロベルト&アンジェラの甘く美しいボーカル&高速フラメンコ・タップ、ジョンとフェントンのビシバシな炸裂リズム隊による演奏は、鋭角な端正さとドライヴ感十分で、メロトロンも使ったドラマティックなアレンジや泣きのメロディも相俟って、わりと文句なしのカッコよさを放つ。どちらもかなりの好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Hard / Jewel-case 2CD(2006 Re-master) / Angel Air/UK)
David Allen(g,vo)
Roberto Amaral(vo,per)
Angela Allen(vo,kbd)
John Glascock(b)
Paul Fenton(ds)
Mary Hopkin(vo)
Tony Visconti(wind)
D.Katz(vln)
C.Karan(per)
Produced by Tony Visconti(both)
収録曲目
(Disc1):
"Fandangos In Space" :
01.Bulerias
02.Bullfight
03.Stepping Stone
04.Sailor Song
05.Lonely House
06.Poor Tarantos
07.Looking Outside
08.Tales Of Spain
09.Retirando
10.Fandangos In Space
11.Reprise Finale
(Disc2):
"Dancing On A Cold Wind" :
01.Viva Mi Sevilla
02.I've Been Crying
03.Drifting Along
04.She Flew Across The Room
05.Purple Flowers
06.Table Two For One
07.She's Changed
08.Gypsy Girl
09.The City
10.Time
11.People Dressed In Black
12.Dancing On A Cold Wind
13.The Horseman
14.She's Changed
bonus track:
15.Quiriquitu
16.Out On The Street