フランスのバッド・レピュテーションから、23年リマスターでのリシュー。多分初CD化。パイプドリームは、ティム・ボガート(ex.ヴァニラ・ファッジ,カクタス,ボクサー,etc)、ウィリー・ダファーン(ex.トルク,キャプテン・ビヨンド,etc)、ベン・シュルツ(ex.ウィザード,KGB,etc)、ジャン・ウヴェナの4人が、79年に(おそらく)ロサンジェルスで結成したグループで、短命だったがある意味スーパー・バンド。本作は、79年にUSAのABCからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、前述のボガート、ダファーン、シュルツ、ウヴェナの4人編成、ジョン・ストロナック、シュルツ、ボガートの共同プロデュース。概ね、ブルース基調のポップ・ハード方面というか、メインストリームの洗練感をカッチリ担保しつつ、ファンクやAORの要素も織り交ぜ、ハード・ロック・マナーのバカテクな演奏で展開。ハーモニー・コーラスを交えたキャッチーなポップネスは、いかにもアメリカンでカラっと西海岸的だが、ボガートのでしゃばりリード・ベースを始めとして、ハマりのよいシャウト・ボーカル、カラフルで粘っこいギター、タイトでノリのよいドラムによるアンサンブルは非常に上等で、わりと素直にカッコいい。全体に、キャッチー過ぎずの楽曲とハード調アレンジ、バンド感十分の演奏のバランスがいい塩梅で、ともかくもドライヴ感が流していて心地好く、この線としてはまずもって文句なしの好盤と思う。本作後、ダファーンはG・フォースへ、シュルツはベアフット・サーヴァンツへ、ウヴェナはアイアン・バタフライ、アリス・クーパー・バンドを経てアルカトラズ、シグナルへ。
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輸入盤
(Pop Hard/Blues,AOR,Funk / Jewel-case CD(2023 Re-master) / Bad Reputation/France)
Willy Daffern(vo)
Ben Schultz(g,vo)
Tim Bogert(b,vo)
Jan Uvena(ds)
Produced by John Stronach, Ben Schultz, Tim Bogert
収録曲目
01.Part Of It All
02.Love Don't Come Easy
03.Only Cause
04.Heather
05.Feel Free
06.Dance On Baby
07.Rosalie
08.How Long
09.Lazy Lucy
10.Lies