カナダのレ・ディスク・バズ・ミュージックから、限定ペーペースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、11年新規マスター盤。オッフェンバッハは、ケベック州モントリオール出身のグループで、ジェラール・ブール、ジャン・グラヴェ、ミシェル・ラモーゼ等が在籍していたレ・ガン・ブランを母体として、69年にオッフェンバッハ・ソープ・オペラに改名、72年にアルバムをリリース後、73年に再びオッフェンバッハに改名した。プログレ色を内包した初期から、ポップ・ハード方面へと変遷しながら86年まで活動(その後断続的に再編)、地元ケベック州では現在でもかなりのビッグ・ネームとして知名度の高い存在。本作は、85年にカナダCBSからリリースされたナインス・アルバムで、メンバーは、前作と同じブール、グラヴェ、ジョン・マクガル、ブリーン・ルブーフ、パット・マルテルの5人編成。最初の解散前のスタジオ・ラスト作品で、ハード色はある程度担保しつつも、メインストリーム系ポップネスが前面に顕われていて、ハード調が強かった前作とはある意味好対照。曲によってはエレ・ドラムやウエストコースト調のハーモニー・コーラスも交えたキャッチーさは、AORハードまたはポップ・ロック方面のサウンドだが、末期の荒んだ感じやバラバラ感はなく、わりと洗練された仕上がり。ポップ・ハードとして素直にカッコいい曲もあって、この線としては出来のよい好盤と思う。
輸入盤/限定プレス/デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues,Pops,AOR / Paper-Sleeve CD(2011 New-master) / Les Disques Buzz Music/Canada)
Jean Gravel(g)
John McGale(g,sax,vo)
Gerald Boulet(org,p,kbd,vo)
Breen LeBoeuf(b,vo)
Pat Martel(ds)
Produced by Offenbach
収録曲目
01.La Louve
02.Seulement Qu'une Aventure
03.La Diable Vert
04.Coeur En Frimas
05.Taxi Rock & Roll
06.Le Rock & Roll Veut Ma Peau
07.Poursuivi
08.Blues En D'sous D'zero
09.Intoxique D'toi
10.L'homme En Blanc
11.Johnny Bizarre