カナダのレ・ディスク・バズ・ミュージックから、限定ペーペースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、11年新規マスター盤。オッフェンバッハは、ケベック州モントリオール出身のグループで、ジェラール・ブール、ジャン・グラヴェ、ミシェル・ラモーゼ等が在籍していたレ・ガン・ブランを母体として、69年にオッフェンバッハ・ソープ・オペラに改名、72年にアルバムをリリース後、73年に再びオッフェンバッハに改名した。プログレ色を内包した初期から、ポップ・ハード方面へと変遷しながら86年まで活動(その後断続的に再編)、地元ケベック州では現在でもかなりのビッグ・ネームとして知名度の高い存在。本作は、81年にカナダのスペクトラ・セーヌからリリースされたセヴンス・アルバムで、メンバーは、ブール、グラヴェ、ジョン・マクガル、ブリーン・ルブーフ、ロベール・ハリソンの5人編成、ユーモラスなスリーヴ・イラストはセクスも担当したヴィットリオ・フィオルッキ。概ね、ブルース基調のポップ・ハード路線で、全体が洗練されたメインストリーム系ポップネスに収束しているが、どこか70年代的やぼったさが担保されていて、それが結果として味わいを生んでいる印象。それは、ひとえにアンジュ的シアトリカル感のボーカルと、オールド・ファッションな楽曲センスに起因するのかも知れず、上手い演奏と相俟ってわりと楽しめる好盤と思う。
輸入盤/限定プレス/デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues,Pops / Paper-Sleeve CD(2011 New-master) / Les Disques Buzz Music/Canada)
Jean Gravel(g,vo)
John McGale(g,vo)
Gerald Boulet(org,p,sax,vo)
Breen LeBoeuf(b,vo)
Robert Harrison(aka.Ex-Gros Bob)(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Palais Des Glaces (Sueurs Froides)
02.Rock De V'lours
03.Pourquoi Mourir D'amour
04.A La Porte Du Bonheur
05.Une Fille Sans Famille
06.Le Bar Salon Des Deux Toxons
07.J'me Crinque Un Blues
08.Hit An' Run
09.Poison Rouge (Chanson Sur Le Vin Et Les Femmes)
10.Ouv' Moe Ta Porte