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USAのロッカドロームから、72年のアルバム未収シングル1曲やデモ音源2曲等、計5曲をボーナスで加えてのリシュー。表スリーヴのステッカー付。特にリマスター表記はないが、音質はわりとクリアで迫力もあってよい。エルサレムはソールズベリー出身のグループで、まだティーン・エイジャーだったポール・ディーンとレイ・スパロウが中心となって、69年に結成されている。本作は、72年にUKデラムからリリースされた唯一のアルバムで、何よりイアン・ギランがプロデュースしたことで知られるているかも知れない。メンバーは、ディーン、スパロウ、リンドン・ウィリアムス、ボブ・コーク、ビル・ヒンデの5人編成。B級リフのツイン・ギターとシャウト・ボーカルを前面に出した、ゴリゴリの疾走ハード・ロックを展開していて、ギター・ソロでは適度な盛り上がりも見せる、わりとストレートなギター・サウンド。演奏は荒削りで、ブルース色やサイケ色がそれ程強い感じではないが、例えばUFO辺りに相似するこのポップネスとヘヴィネスは、この後のNWOBHMに繋がっていく第二世代黎明期のハード・ロックという印象。全体に、ポップ・ハード調の楽曲を様式美と泣きと勢いのよさで押してくるタイプで、いかにもブリティッシュ的な浮上しきれないポップネスとB級の味わい十分。ハード・ロック愛好家なら、わりと素直に楽しめると思う。この後、コーク、ディーン、スパロウの3人はプッシーを結成、シングルを1枚リリースして解散したが、オクラ入アルバム用未発表音源が最近発掘リリースされた。
輸入盤／デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues,Pop / Jewel-case CD(2008) / Rockadrome/USA)
Lyndon Williams(vo)
Bob Cooke(g)
Bill Hinde(g)
Paul Dean(b)
Ray Sparrow(ds,per)
Producerd by Ian Gillan
収録曲目
01.Frustration
02.Hooded Eagle
03.I See The Light
04.Murderer's Lament
05.When The Wolf Sits
06.Midnight Steamer
07.Primitive Man
08.Beyond The Grave
09.She Came Like A Bat From Hell
bonus track:
10.Kamakazi Moth (single)
11.Primitive Man (demo)
12.Beyond The Grave (demo)
13.Hooded Eagle (single)
14.I See The Light (mono)
