イタリア/EUのボンファイア・レコードから、限定ナログLPでのリシュー。500枚限定プレス、180g重量ヴィニール使用のLP盤。ヴェロニク・シャロはノルマンディー地方出身の女性トラディシャンで、パリ滞在を経て74年にローマで本格的に活動を開始、ステファノ・ルナルディ、ヴァンニ・ドラゲッティとのヴェロニク・シャロ&イル・スオ・グルッポ名義で、プロヴァンス地方の古楽トラッド集を75年にリリース、その後ソロ活動に転じた。本作は、79年にイタリアのマテリアリ・ソノリからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、エマ・トリッカのエッセィを掲載したインサート入。メンバーは、ボーカル、ギター、ダルシマー、エピネット・デ・ヴォージュ、オートハープのヴェロニクを軸に、多くの曲でフランコ・ピショッタ、アンジェロ・イウオールノ、ティノ・ノービレ、レンゾ・ステファニが適時参加、マルコ・ファスターメとヴェロニクの共同プロデュース。ピレネー、オーヴェルニュ、カンタル、ノルマンディー、ピカルディ、ブルターニュ等々、フランス各地のトラッドを古楽調アレンジで展開していて、全体が淡い郷愁感に収束する流していて心地好いサウンド。スリーヴでヴェロニクが弾いているエピネット・デ・ヴォージュは、フランス北東部ヴォージュの山岳地帯に伝わる撥弦楽器で、ツィター族に古くから伝わるダルシマーの一種らしく、ヴァイオリン、コントラバス、リコーダー、ホイッスル、ボンバルド(ブルターニュ・オーボエ)、パーカス等々と共に、非常にアンバーで美しい古楽アンサンブルを堪能出来る。ヴェロニクの倍音の多い声と柔らかいシンギングもくぐもり感十分で、この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/限定500枚プレス盤
(Trad&Folk/French Trad,Medieval Trad,Acid Folk / 180g Vinyl LP(2022) / Bonfire Records/Italy,EU)
Veronique Chalot(vo,g,dlcmr,epinette des vosges,autoharp)
Franco Pisciotta(vln)
Angelo Iuorno(rcdr,wsle,bombarde,fagotto)
Tino Nobile(contrabass)
Renzo Stefani(per)
Produced by Marco Fastame & Veronique Chalot
収録曲目
Lato 1:
1.Chant De La Montagne
2.Bourree
3.L'Empoisonneuse
Lato 2:
1.Le Souliers De La Belle
2.La Maumariee
3.Danse Des Sorcieres
4.Chant De La Mer
5.An Dro-Ronde