オランダのトーンフロートから、限定アナログLPでのリシュー。180g重量ヴィニール使用のLP盤で、インサート入。ジュディ・ダイブルはロンドン出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりフェアポート・コンヴェンション、トレイダー・ホーンでの活動や、プログレ系リスナーにはジャイルズ・ジャイルズ&フリップ(GG&F)の末期に参加していたことでも知られていると思う。本作は、09年にUKブリリアントからリリースされたアルバムで、ブリリアント盤とはスリーヴが異なっていて、このジャキー・モリスが描いたスリーヴのほうが素敵かも知れない。相変わらずちょっと妖しい独特の歌声を披露しているジュディを、ノー・マンのティム・ボウネスと、アリステア・マーフィが中心となったメンバーがバックを担当しているのだが、曲によってロバート・フリップ、イアン・マクドナルド、パット・マステロットのキング・クリムゾン関連組や、フェアポートのサイモン・ニコル、ペンタングルのジャッキー・マクシーの他、セリア・ハンフリー、ジュリアン・リーガン等々、けっこう凄いミュージシャン達が適時参加。ジュディのフワフワしたアシッド・フォーク感に、ノー・マンの引き締まった透明感がミックスされたような仕上がりで、適度にメランコリックな湿った質感と、サイケの浮遊感、プログレ的美しさが、何ともいい塩梅のマッチングを見せる。特に、B面全てを使った20分近い「ハープソング」は、中後半にかけてはほとんど初期クリムゾン的なくぐもった情感とカッコよさを放っていて、ちょっと驚かされるが非常に心地好い。当世風アシッド・フォーク系文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤/限定プレス/デッドストック入荷
(Acid Folk/Psyche,Progressive,Folk / 180g Vinyl LP(2012) / Tonefloat/Holland)
Judy Dyble(vo,a-harp)
Tim Bowness(vo,el-g)
Alistair Murphy(ac-g,ebow-g,p,kbd)
Robert Fripp(soundscapes,g)
Simon Nicol(ac-g)
John Gillies(ac-g)
Paul Robinson(g)
Harry Fletcher(g)
Jeremy Salmon(g)
Rachel Hall(vln)
Ian McDonald(fl,sax,ukle)
Sanchia Pattinson(oboe)
Laurie A'Court(sax)
Mark Fletcher(b)
Pat Mastelotto(ds,per)
Jacqui McShee(vo)
Celia Humphris(vo)
Julianne Regan(vo)
Produced by Tim Bowness & Alistair Murphy
収録曲目
Side 1:
1.Neverknowing
2.Jazzbirds
3.C'est la Vie
4.Talking With Strangers
5.Dreamtime
6.Grey October Day
Side 2:
1.Harpsong