オランダのミュージック・オン・ヴァイナルから、限定アナログLPでのリシュー。180g重量オーディオフィー・ヴィニール使用のLP盤。トッド・ラングレンは、フィラデルフィア近郊のペンシルベニア州アッパー ・ダービー出身のマルチ・ミュージシャンで、68年にナッズでデビュー、70年の解散後にニュー・ヨークに移住してベアズヴィル・レコードのエンジニアに就任、70年9月にソロ・デビューも果たした。74年にソロと平行してユートピアを結成、グランド・ファンクやスティーヴ・ヒレッジ等のプロデュース業も含め、現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、74年にUSAベアズヴィルからリリースされたファースト・アルバムで、トッド・ラングレンズ・ユートピア名義。メンバーは、トッド、ムーギー・クリングマン、ラルフ・シューケット、M・フロッグ・ラバト、ジョン・ジーグラー、ケヴィン・エルマンの6人編成、プロデュースはトッド。1曲目はライヴ音源だが、2曲目のイントロ部分からスタジオ音源に違和感なく繋いでいて、もしかして観客の歓声が入らなければライヴとは気付かないかも知れない程の、ちょっと圧巻の演奏を展開。全体に、トッド従来の嫌味のないポップネスと、プログレ然とした凝ったアレンジ、上等で上手い演奏が絶妙なバランスで同居していて、ともかくも濃密で素直にカッコいい。この、オシャレでちょっとスカした感じのアメリカンな洗練感に、ある種の拒否感を示すブリティッシュ&ユーロ・プログレ愛好家と、むしろウエルカムなプログレ&ポップ・ロック愛好家に分かれるのかも知れないが、演奏の上手さやキメキメの炸裂感はテクニカル・フュージョン系愛好家にも十分アピールする感じ。楽曲・演奏・センスの三拍子揃った、メインストリーム系プログレの大好盤と思う。カッコよし!
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Hravy Symphonic,Hard,Pops / 180g Audiophile Vinyl LP(2020) / Music On Vinyl/Holland)
Todd Rundgren(g,vo)
Moogy Klingman(kbd)
M. Frog Labat(syn)
Ralph Schuckett(kbd)
John Siegler(b,cello)
Kevin Ellman(ds,per)
Produced by Todd Rundgren
収録曲目
Side I:
1.Utopia
2 Freak Parade
3 Freedom Fighters
Side II:
1.The Ikon