イタリアのグッドフェラスから、限定アナログLPでのリシュー。180g重量ヴィニール使用のLP盤で、見開きだったオリジナル・スリーヴの内ジャケをレイアウトしたインナーバッグ入。同時リリースのCDと同じ11年新規リマスター音源で、音質はクリアでよくなっている。ピッキオ・ダル・ポッツォは、ニュー・トロルスのヴィットリオの弟のアルド・デ・スカルツィを軸としたグループで、76年にジェノヴァで結成されている。ヴィットリオ兄弟の父親が創設したスタジオ・G/グロッグ・レーベルから、76年にファースト・アルバムとなる本作をリリースした。メンバーは、アルド・デ・スカルツィ、パオロ・グリギュオーロ、ジョルジオ・カラギオソフ、アンドレア・ベッカーリの4人編成が基本で、曲によってヴィットリオ・デ・スカルツィの他、同じスタジオ・G所属のチェレステのレオナルド・ラゴリオ、シロ・ペリーノ等々が適時ゲスト参加。ワイアットの「ロック・ボトム」やソフト・マシーン、ヘンリー・カウといったカンタベリー系作品からの影響を強く感じさせるサウンドを展開していて、プカプカ&フワフワのチェンバー系ジャズ・ロックという感じの印象。このジャズ・ロック色は、ザッパの「ワカジャワカ」や「グランド・ワズー」辺りのエッセンスも感じられ、さらにちょっとユーモラスでカンタベリー的な可愛らしさとエレガントさ、チェレステ辺りにも通じる牧歌的でカラっとした地中海音楽の要素が交叉して、上等な演奏に収束する様は見事。柔らかい空気感と心地好い浮遊感の中で、濃密な演奏に圧倒される好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/限定プレス/デッドストック入荷
(Progressive/Chamber,Jazz Rock,Canterbury / 180g Vinyl LP(2011 Re-master) / Goodfellas/Italy)
Aldo De Scalzi(kbd,per,vo)
Paolo Griguolo(g,per,vo)
Giorgio Karaghiosoff(fl)
Andrea Beccari(b,per,vo)
Vittorio De Scalzi(fl)
Leonardo Lagorio(sax)
Ciro Perrino(kbd)
Gerry Manarolo(g)
Carlo Pascucci(ds)
Fabio Canini(ds,per)
& Others
Producerd by Studio G
収録曲目
Facciata X:
"Hay Fay":
1.Merta
2.Cocomelastico
3.Seppia:
a.Sottotitolo
b.Frescofresco
c.Rusf
4.Bofonchia
Facciata Y:
"Fay Hay":
1.Napier
2.La Floricultura Di Tschincinnata
3.La Bolla
4.Off