オランダのミュージック・オン・ヴァイナルから、限定2000枚プレスのアナログLPでのリシュー。180g重量パープル/カラー・ヴィニール使用のLP盤で、見開きスリーヴ仕様、シリアル・ナンバー入、17年セヴンス盤CDと同じリマスター音源。マグマは、ローラン・チボーやフランシス・モーズ、ザブが在籍していたゾルゴネスを母体として、そこにクリスチャン・ヴァンデが加わる形で69年にパリで結成された。おそらく日本で最も知名度のあるフレンチ・プログレのバンドで、ヴァンデを中心に現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、イヴァン・ラグランジェ監督映画「トリスタンとイゾルデ」のサントラ盤として、74年にフランスのバークレイからクリスチャン・ヴァンデのソロ名義でリリースされたアルバムだが、「トゥーザムターク第2章」でありメンバー&内容ともにほとんどマグマということから、今回改めてマグマ名義でリシューされたようだ。メンバーは、ヴァンデ、ヤニック・トップ、クロース・ブラスキス、ステラ・ヴァンデの4人編成、プロデュースはローラン・チボー。終始ハイテンションかつ呪術的な、炸裂のコバイア・ジャズ・ロックが展開され、一発録りに近い演奏の凄まじさとテンションの高さは圧巻としか言い様がないが、ある意味金太郎飴的な印象もあって、初心者が通して聴くのは少しつらいかも知れない。本作の表スリーヴは、バークレイ盤の裏スリーヴだったものだが、映画のワンシーンを使った、いかにもヨーロッパ的で異常な雰囲気のB級感漂う美しさは抜群で、オリジナルと再発を含めた今までのリリース盤の中で最もインパクトが強い。映画も観てみたいものだと思う。人脈図付
輸入盤/2000枚限定プレス
(Progressive/Zeuhl Jazz Rock,Experimental / 180g Audiophile Purple Colour Vinyl LP(2022) / Music On Vinyl/Holland)
Christian Vander(ds,p,vo)
Jannick Top(b)
Klaus Blasquiz(vo,per)
Stella Vander(vo)
Producerd by Laurent Thibault
収録曲目
Zlund A:
01.Malawelekaahm (Incantation)
02.Bradia Da Ziimehn Legah (L'initie a parle)
03.Maneh Fur Da Zess (Ensemble pour le Maitre)
04.Fur Di Hel Kobaia (Pour la vie Eternelle)
05.Blum Tendiwa (L'ame du Peuple)
06.Wohldunt Maem Deweless (Message dans l'etendue)
Zlund B:
07.Wainsaht!!! (En avant!!!)
08.Wlasik Steuhn Kobaia (Ascension vers L'eternel)
09.Sehnnteht Dros Wurdah Sums (La mort n'est rien)
10.C'est La Vie Qui Les A Menes La
11.Ek Sun Da Zess (Qui est le Maitre)
12.De Zeuhl Undazir (Vision de la musique celeste)