ドイツのペイズリー・プレスから、24年新規リマスターでのリシュー。多分初CD化。レッドは、もしかしてノーフォーク出身のグループで、デニス・フィッツギボンズが中心となって82年頃に結成されている。本作は、83年にUKジグソー・レコードからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、フィッツギボンズ、マーク・アンブラー、ジェリー・ソフィー(ex.ニュー・カッスル,メルトダウン,シニー・メン,etc)、フランシス・ホックニー、デヴィッド・ホルムズの5人編成、プロデュースはジグソー・レコードのオーナー兼エンジニアのデイヴ・ウィリアムズ。概ね、フィッツギボンズの流暢なギターを軸とした、ジャズ・ロックまたはフュージョン・プログレと呼べるサウンドを展開していて、ポンプ勃興期の80年代前半にあっては、わりと珍しい正調インスト・プログレ方面。ポンプ調の湿ったダーク感内包の楽曲、適時変拍子も織り交ぜたプログレ調アレンジ、フュージョン系の引き締まったバカテク・アンサンブルの組合せが、ジェネシス系のシンフォニック感にも、80年代フュージョン調のライトネスにも寄りすぎず、それなりのプログレ感を担保しながらジャズ・ロック的濃密さへと収束。JC系のギターやシンセ&キーボードの音色に80年代感はあるが、テーマとなるリフやフレーズ、適度にインプロを交えた構成はわりと70年代的で、弾きまくりギター、達者なベース、ドカスカなドラム、あまりラテン風味のないパーカスで盛り上がる演奏は、バンド感も十分でわりと素直にカッコいい。ダサいスリーヴのトホホなイメージとは違って、ともかくも濃密で上等なサウンドで、聴いてビックリの掘出し物的好盤と思う。この後、リズム隊のソフィーとホックニーはフラクタルズへ。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Fusion / Jewel-case CD(2024 Re-master) / Paisley Press/German)
Dennis Fitzgibbons(g)
Mark Ambler(kbd)
Jerry Soffe(b)
Francis Hockney(ds)
David Holmes(per)
Produced by Dave Williams
収録曲目
1.Stiff Collar
2.Self-Indulgent Noise
3.Cool And Unapproachable
4.Daft Tench Swims Backwards
5.Turbo-Tortoise
6.Kraval
7.Lost For Words
8.Tonight's The Note