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ドイツ/UKのレパートリーから、14年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで奥行きが出ている印象。ベンはケント州出身のグループで、ドラムのデヴィッド・シーンが後にソフト・ヘッドに参加することから、時折カンタベリー系のバンドとして紹介されるようだが、基本的な情報や資料に乏しく、調べた限りでは同じケント州とはいえカンタベリー系との密接な関連は出てこない。本作は、71年にUKヴァーティゴからリリースされた唯一のアルバムで、オリジナルLPはかなりのプレミアム・アイテムとしてコレクターには知られる1枚。メンバーは、ピーター・ディヴィー、ゲリー・リード、アレックス・マクレアリー、レン・サーティース、シーンの5人編成で、プロデュースはマルコム・コス。ディヴィーの流暢な管楽器群を中心としたインスト・ジャズ・ロックを展開していて、クッキリしたテーマ・パートを軸にインプロでもそれなりの盛り上がりを見せる。ツボを押さえた安定感のあるドラムやブラスは悪くなく、全体としてそれ程破綻はなくてカッコよさや面白さもあるが、モコモコし過ぎているベースや歯切れのよくないギター、工夫の足りないエレピの音色、リフ、フレーズを複雑に絡めてるわりには練りが足りてない楽曲・アレンジなど、もう一捻りあればもっとよかっただろうという印象。中期ソフト・マシーン的な方向を、腕が追いつかないまま勢いでやっている感じで、ある意味そこが結果としてサイケというか、そのダサさがある種の味わいを生んでいるタイプ。いかにもヴァーティゴ的な、B級感十分のサイケ・ジャズ・ロック系サウンド。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic / Jewel-case CD(2014 Re-master) / Repertoire/German,UK)
Peter Davey(sax,fl,clnt)
Gerry Reid(g)
Alex Macleery(kbd)
Len Surtees(b)
David Sheen(ds,per,vo)
Producerd by Malcolm Koss
収録曲目
1.The Influence:
a.The Wooing Of The Child
b.The Innocence Of The Child
c.The Interest Of The Youth
d.The Involvment Of The Man
e.The Realization
f.The Wooing Of The Man
g.The Conclusion
2.Gibbon
3.Christman Execution
4.Gismo
