UKのBGOから、71年のニュークリアスのサード「ソーラー・プレクサス」と72年のフォース「ベラドーナ」の、カップリング2CD&02年新規リマスターでのリシュー。2枚共オリジナルはUKヴァーティゴ。フォースはイアン・カー名義となっているが、実質ニュークリアスの作品といって差し支えないと思うので、グループのフォースとしてカウントする。サードは、カー、ブライアン・スミス、ケニー・ホイーラー、ハリー・ベケット、トニー・ロバーツ、カール・ジェンキンス、クリス・スペディング、ジェフ・クライン、ロン・マシューソン、ジョン・マーシャル、クリス・カラン、キース・ウインターの12人編成、プロデュースはピート・キング、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。マーシャルとクラインのリズム隊を基本に、ジェンキンスのエレピやサックス、カーを中心とするブラス隊が例によってユニゾンでリフをキメて空間を創り、そこにスペディングのギターやブラス隊が銘々ソロで切り込んできて、盛り上がってオチがついて再びテーマに戻るといった印象。典型的なニュークリアス・スタイルのジャズ・ロックで、わりとハードなB級リフがカッコいい。フォースは、カー、スミスに、新たにアラン・ホールズワース、ロイ・バビントン、クライヴ・サッカー、デイヴ・マクレアを加えた6人編成を基本に、曲によってゴードン・ベックとトレヴァー・トムキンスがゲスト参加、プロデュースはジョン・ハイズマン。基本的にはサードと同じニュークリアス的ジャズ・ロックだが、バビントンとサッカーのリズム隊がけっこう粘っこいのと、ホールズワースがあの特徴あるギターを弾いているので、他のニュークリアスの作品に比べて少し異質な印象のカッコよさというか、ちょっと奇妙なうねりがあってがあって面白い。この後ジェンキンス、マーシャル、ホールズワース、バビントンはソフト・マシーンへ。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Jazz,Blues / Jewel-case 2CD(2002 Re-master) / BGO/UK)
Ian Carr(tp,f-horn)all
Brian Smith(sax,fl)all
Jeff Clyne(b)3
Chris Spedding(g)3
Chris Karan(per)3
Karl Jenkins(kbd,sax,oboe)3
Harry Beckett(tp,f-horn)3
Tony Roberts(sax,clnt)3
John Marshall(ds,per)3
Kenny Wheeler(tp,fl-hrn)3
Keith Winter(syn)3
Ron Matthewson(b)3
Alan Holdsworth(g)4
Roy Babbington(b)4
Clive Thacker(ds)4
Dave Macrae(el-p)4
Gordon Beck(el-p)4
Trevor Tomkins(per)4
Producerd by Pete King(3), Jon Hiseman(4)
収録曲目
(Disc1 : "Solar Plexus") :
1.Elements I&II
2.Changing Times
3.Bedrock Deadlock
4.Spirit Level
5.Torso
6.Snakehips' Dream
(Disc2: "Belladonna") :
1.Belladonna
2.Summer Rain
3.Remadione
4.Mayday
5.Suspension
6.Hector's House