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国内のP・ヴァインからのリリース。マシュー・ハルソールはマンチェスター出身のトランペッター＆コンポーザーで、08年にゴンドワナ・レコードを創設、自身のソロ活動と並行してハニャ・ラニ、ママル・ハンズなどを輩出するとともに、DJやプロデューサーとしても幅広く活動している。本作は、サブ・タイトル通り09〜23年におけるアンソロジー盤で、ライナーはピーター・バラカン、24年の初来日を記念した日本独自編集盤。内容は、1,2,3曲目が12年フォース「フレッチャー・モス・パーク」、4,5曲目が23年ナインス「アン・エヴェー・チェンジング・ヴュー」、6,7曲目が09年セカンド「カラー・イエス」、8曲目が22年12インチ・シングル「ザ・テンプル・ウィズイン」、9,10曲目が15年セクス「イントゥ・フォーエヴァー」、ボーナスの11曲目は23年ライヴ会場限定販売12インチ・シングル「ブライト・スピーキング・ライト」。クレジット・メンバーは、ハルソール、アダム・フェアホール、タズ・モディ、リヴィウ・ゲオルゲ、ギャビン・バラス、アラン・テイラー、ルーク・フラワーズ、レイチェル・グラッドウィン、ナット・バーチャル、ジャック・マッカーシー等々、プロデュースはハルソールとダニエル・ハルソール。概ね、スピリチュアル・ジャズまたはアンビエント・ジャズ系と呼ばれる方面のサウンドで、シンプルで洗練されたアンサンブルとメロディアスでジャジーな楽曲が、非常にいい塩梅のマッチングを見せる。例えば、ミンコ・エッヘルスマンとテオドール・ボルヘルのユニットの「ユニフォニー」シリーズ辺りに通底する、淡い情感のアンビエントな浮遊感が、アンバーで湿った質感に収束。ともかくも、流していていて心地好いくぐもり感が全体から滲み出ていて、わりと文句の好盤と思う。素敵！。
P・ヴァイン盤
(Progressive/Spiritual Jazz,Ambient,Jazz Rock / Jewel-case CD(2024) / P-Vine Records/Japan)
Matthew Halsall(tp,celesta,chimes,klba,mrba,per,field-recording)all
Adam Fairhall(p)1,2,6
Taz Modi(p)3,9,10
Liviu Gheorghe(p,el-p,org)4,8,11
Jasper Green(el-p)4
Gavin Barras(d-b,b)all
Gaz Hughes(ds)1,2
Luke Flowers(ds)3,9,10
Marek Dorcik(ds)6,7
Alan Taylor(ds)4,5,8,11
Rachael Gladwin(harp)1,2,3,7,9,10
Alice Roberts(harp)4
Maddie Herbert(harp)5,8,11
Lisa Mallett(fl)3,9,10
Matt Cliffe(fl,sax)4,5,8
Nat Birchall(sax)1,2,6,7
Jordan Smart(sax)9,10
Margit Van Der Zwan(cello)9,10
Natalie Purton(vla)9,10
Jote Osahn(vln)9
Keiko Kitamura(koto)9,10
Jack McCarthy(congas,per)4,5,8
Chris Cruiks(per)9
Josephine Oniyama(vo)10
Produced by Matthew Halsall, Daniel Halsall
収録曲目
01.Cherry Blossom
02.Fletcher Moss Park
03.The Sun In September
04.Calder Shapes
05.Mountains, Trees And Seas
06.Colour Yes
07.Together
08.The Eleventh Hour
09.The Land Of
10.Into Forever
bonus track(2023 12inch EP):
11.Bright Sparkling Light
