UKのBGOから、99年新規リマスターでのリシュー。マイク・ウエストブルックはバッキンガムシャー州ハイ・ウィカム出身のピアニストで、63年にロンドンに上京してジョン・サーマンと共にセクステットを結成、以後はマイク・ウエストブルック・コンサート・バンドやソロ名義等々で現在も活動を続ける、ブリティッシュ・ジャズのビッグ・ネームの1人。本作は、71年にUKネオンからリリースされたフィフス・アルバムで、前作までのコンサート・バンド名義ではなくマイク・ウエストブルック名義。メンバーは、ウエストブルックを軸に、ノーマ・ウインストン、ジョン・テイラー、ゲイリー・ボイル、ハリ-・ミラー、クリス・ローレンス、ジョン・マーシャル、アラン・スキッドモア等々、ブリティッシュ・ジャズ/ジャズ・ロック系のお馴染みのミュージシャンがこぞって参加、フィアチェラ・トレンチとウエストブルックの共同プロデュース。ネオン・レーベルでスリーヴがキーフということで、中身と関係なくコレクターズ・アイテムとして著名になってしまったが、前作「ラヴ・ソングス」のエレガントなメロディアスさを継承しつつも、スポンティニアスなインプロヴィゼイションを大幅に導入していて、フリー・ジャズ的な要素とメロディアスなユーロ・ジャズの要素が絶妙のマッチングを見せる。15人のブラス隊とノーマのボーカル、7人のリズム・セクションが一体となって織りなす演奏は圧巻で、全体を通してクールだがテンションの高い盛り上がりを堪能出来る。随所にシリアスな透徹感もあって、ともかくも素直にカッコいい好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Free Jazz,Jazz Rock / Jewel-case CD(1999 Re-master) / BGO/UK)
Mike Westbrook(p)
Norma Winstone(vo)
John Taylor(el-p)
Gary Boyle(g)
Harry Miller(b,cello)
Chris Laurence(b)
John Marshall(ds)
Alan Jackson(ds)
Kenny Wheeler(tp,f-hrn,mellophone)
Henry Lowther(tp,f-hrn)
Dave Holdsworth(tp,f-hrn)
Harry Beckett(tp,f-hrn)
Nigel Carter(tp)
Mike Osborne(clnt,sax)
Ray Warleigh(fl,sax)
Alan Skidsmore(sax)
George Khan(sax)
John Warren(sax)
Paul Rutherford(euhnm,tb)
Derek Wadsworth(tb)
Malcolm Griffiths(tb)
Paul Nieman(tb)
Geoff Perkins(tb)
Produced by Fiachra Trench & Mike Westbrook
収録曲目
1.Metropolis Pt.1
2.Metropolis Pt.2
3.Metropolis Pt.3
4.Metropolis Pt.4
5.Metropolis Pt.5
6.Metropolis Pt.6
7.Metropolis Pt.7
8.Metropolis Pt.8
9.Metropolis Pt.9