UKのオグンから、ペーパースリーヴでのリリース。3面開き紙ジャケ仕様。キース・ティペットはブリストル出身のピアニストで、キース・ティペット・グループ(KTG)を初めとして、センティピード、オヴァリー・ロッジ、キース・ティペットズ・アーク、ドリームタイム、ミュージシャン等々のリーダー・バンドの他、エルトン・ディーンズ・ナインセンス、ハロルド・マクネア、ルイス・モホロ、ドゥドゥ・プクワナ、ヒュー・ホッパー、スタン・トレイシー、キース・クリスマスなどとの数多のセッション、ソロ活動を続けたブリティッシュ・ジャズの孤高のビッグ・ネーム。プログレ系のリスナーには何よりキング・クリムゾンでの活動で知られていると思う。本作は、04年9月5日にルーヴォ・フェスティバルで行われた、ティペット、ジュリー・ティペッツ、ルイス・モホロと、カント・ジェネラールの共演によるライヴ音源を収録したもので、総勢26人に及ぶビッグ・コンボによる演奏。ティペットがピアノと指揮を担当していて、KTG(2曲目)やセンティピード(10曲目)のセルフ・カヴァーも含め、全体に極めてセンティピード的なナンバーが多く、ともかくも非常にカッコいい。1,9,12曲目のような、モホロ色の顕れたブラザーフッド・オブ・ブレス的なアフリカン・ジャズ・ナンバーも交え、勢いがよく上手くて濃密な演奏を堪能出来るが、全体に漂う緊張感とくぐもり感、フリー・パートとスコア・パートの絶妙な整合感、7人のボーカル隊のヴォイス・パフォーマンスを軸とした、透徹感のある実験的パートの美しさは、やはり明らかにセンティピード的。ティペットが好きな人は勿論、ブリティッシュ&ユーロ系ジャズ・ロック愛好家は要チェックの好盤と思う。カッコよし&合掌!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Free Jazz / Paper-Sleeve CD(2007) / Ogun/UK)
Keith Tippett(p,conduction)
Julie Tippetts(vo)
Louis Moholo(ds)
with Canto General:
Livio Minafra(p,kbd)
Giorgio Vendola(b)
Francesco Angiuli(b)
Vincenzo Mazzone(ds)
Gianna Montecalvo(vo)
Cinzia Eramo(vo)
Gabriella Schiavone(vo)
Teresa Vallarella(vo)
Loredana Perrini(vo)
Maristella Schiavone(vo)
Vittorino Curci(sax)
Roberto Ottaviano(sax)
Fabrizio Scarafile(sax)
Felice Mezzina(sax)
Nicola Pisani(sax)
Marco Sannini(tp,fl-hrn)
Luca Calabrese(tp,fl-hrn)
Vincenzo De Luci(tp,fl-hrn)
Vito Mitoli(tp,fl-hrn)
Beppe Caruso(tb)
Lauro Rossi(tb)
Franco Angiolo(tb)
Michele Marzella(tb)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Mra
02.Thoughts To Geoff
03.Dedicated To Mingus
04.Mongezi Feza
05.Four Whispers For Archie's Chair
06.Traumatic Experience
07.Cider Dance
08.A Song
09.Dancing Damon
10.Septober Energy
11.South African National Anthem
12.You Ain't Gonna Know Me 'Cos You Think You Know Me