UKのBGOから、07年新規リマスター&2CDでのリシュー。グラハム・コリアーはノーサンバーランド州タインマス出身のベーシスト兼コンポーザーで、軍楽隊を経てボストンのバークリー音楽大学に入学、63年にイギリス人初の同校卒業生となって帰国、以後はセプテット、セクステット、ミュージック等々、自身のグループを率いて活動したブリティッシュ・ジャズのビッグ・ネーム。本作は、69年セカンド(セクステット名義)、70,71年サードとフォース(ミュージック名義)の3枚のアルバム全曲をコンパイルした2枚組(3in2CD)で、オリジナルはセカンドとサードがUKフォンタナ、フォースがUKフィリップス。メンバーは、セカンドがコリアー、ハロルド・ベケット、スタン・サルツマン、ニック・エヴァンス、カール・ ジェンキンス、ジョン・マーシャルのセクステット、サードがコリアー、ベケット、ジョン・ウェブ、フィル・リー、ジョン・テイラー、ボブ・サイダー、アラン・ウェイクマン、アラン・スキッドモア、トニー・ロバーツ、デレク・ワッジワースの10人、フォースがコリアー、ベケット、ウェブ、サイダー、ウェイクマン、ジェフ・キャッスルの6人、3枚プロデュースはテリー・ブラウン。ニュークリアス、ソフト・マシーン、ギルガメッシュ等々で、わりとプログレ系リスナーにお馴染みの関連メンバー達が参加していて、ジェンキンスとマーシャルがいるセカンドとリーがギターを弾くサードは、ジャズ・ロックとしても十分に聴けてけっこう素直にカッコいい。70年12月のライヴ音源を収録したフォースは、ユーロ・ジャズ調の気怠いアンニュイさがドローン感と交叉。どれも、明るくない曲調と引き締まったアンサンブルが程よくマッチングした好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz,Jazz Rock / Jewel-case 2CD(2007 Re-master) / BGO Records/UK)
Graham Collier(b,leader)all
Harold(Harry) Beckett(tp, fl-hrn)all
Stan Sulzmann(sax)2
Nick Evans(tb)2
Karl Jenkins(oboe,p)2
John Marshall(ds)2
John Webb(ds)3,4
Phillip Lee(g)3
John Taylor(p)3
Geoff Castle(p)4
Bob Sydor(sax)3,4
Alan Wakeman(sax)3,4
Alan Skidmore(sax)3
Tony Roberts(sax)3
Derek Wadsworth(tb)3
Produced by Terry Brown
収録曲目
(Disc1):
"GRAHAM COLLIER SEXTET/Down Another Road (1969)":
1.Down Another Road
2.Danish Blue
3.The Barley Mow
4.Aberdeen Angus
5.Lullaby For A Lonely Child
6.Molewrench
"GRAHAM COLLIER MUSIC/Songs For My Father (1970)":
7.Song One (Seven-Four)
8.Song Two (Ballad)
9.Song Three (Nine-Eight Blues)
(Disc2):
"GRAHAM COLLIER MUSIC/Songs For My Father (1970)":
1.Song Four (Waltz In Four-Four)
2.Song Five (Rubato)
3.Song Six (Dirge)
4.Song Seven (Four-Four Figured)
"GRAHAM COLLIER MUSIC/Mosaics (1971)":
5.Mosaics Part One: Theme 1
6.Mosaics Part Two: Themes 4, 2 And 3
7.Mosaics Part Three: Themes 4 And 6
8.Mosaics Part Four: Themes 2 And 8