UKのブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズから、22年レストア&デジパックでのリリース。ドン・レンデルはデヴォン州プリマス出身の管楽器奏者で、第二次世界大戦中の1943年頃からプロとしての活動を開始、50年代のジョニー・ダンクワースやテッド・ヒースのビッグ・バンド等を経て、60年代以降はグラハム・ボンドやイアン・カー等とのクァルテットやクィンテットでの活動の他、ニール・アードレイやマイケル・ガリック等も含むブリティッシュ・ジャズ人脈の大きな柱となったビッグ・ネームの1人。本作は、タイトル通り70年10月の「オデッセウス組曲」のスタジオ・ライヴ・セッション音源を収録した初出発掘盤で、「オデッセウス組曲」は70年のアードレイ/カー/レンデル名義アルバム「グリーク・ヴァリエーションズ&アザー・エイゲアン・エクササイズ」に収録されていた、「フェアウェル・ペネロペ」以降のラスト4曲を指す。メンバーは、レンデル、ガリック、スタン・ロビンソン、ピーター・シェード、ジャック・ソーンクロフト、トレヴァー・トムキンスのセクステット編成、プロデュースは音源のレストアを手掛けたマット・パーカー。「グリーク~」収録ヴァージョンを基調としつつ、15分を超える追加パートを交えたアレンジで展開していて、モーダルなインプロヴィゼイションとメロディアスなテーマが、疾走感を担保したままいい塩梅のバランスで交叉。特に、ガリックのピアノとシェードのヴィブラフォンの軽快なリズムが、全体のバンド感の軸となっている印象て、非常にノリのよいアンサンブルを堪能出来る。プログレ系の耳にも心地好い、ブリティッシュ・ジャズの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz,Jazz Rock / Digi-Pack CD(2022 Restore) / British Progressive Jazz/UK)
Don Rendell(sax,fl)
Stan Robinson(sax,fl)
Peter Shade(vib,fl)
Michael Garrick(p)
Jack Thorncroft(b)
Trevor Tomkins(ds)
Produced by Matt Parker
収録曲目
1.Part 1: Intro/Farewell Penelope
2.Part 2: Odysseus, King Of Ithaca
3.Part 3: Siren's Song
4.Part 4: Veil Of Ino