イタリアのヴィニール・マジックから、04年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。スキンタッチ紙&見開き紙ジャケ仕様で、ブックレット入。マウロ・パガーニはミラノ近郊のキアリ出身のヴァイオリニスト兼コンポーザーで、まだデビュー前だったダルトン在籍中にクェッリのフランツ・ディ・チオッチョと知り合って意気投合し、パガーニがクェッリに加入する形でPFMを結成、ワールド・ワイドな成功によって押しも押されぬイタリアン・ロックのビッグ・ネームとなった。本作は、81年にイタリアのフォニット・チェトラからリリースされたセカンド・ソロ・アルバムで、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の舞台サントラとして制作された作品。PFMのウォルター・カローニやルーナのジョー・アモルーゾ、元ナポリ・チェントラーレのマーク・ハリス等々、比較的若い世代のミュージシャンを起用している。パガーニとアラン・ゴールドベルグの共同プロデュース。地中海音楽とロックのハイブリット・サウンドを展開していて、軽快でキャッチーな楽曲とザッパ的プログレ・アレンジが目立つ感じというか、ファーストのようなストレートな地中海音楽ではなく、地中海音楽を織り交ぜたポップ・プログレといった趣。プログレ巷的にはファーストのような有り難さには薄く、ザッパ的ということもあって好みの別れるサウンドかも知れないが、聴き込んでいくと凝ったアレンジやさりげない変拍子がけっこう面白く、濃密さと変テコさが同居する好盤と思う。この後、パガーニが展開していく地中海音楽調ポップ・ロック・サウンドの原点とも云えるかも。TESオビ・解説/人脈図付
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Mediterranean Ethnic,Pops / Paper-Sleeve CD(2004 Re-master) / Vinyl Magic/Italy)
Mauro Pagani(vo,vln,bzki,mdln,kbd)
Giorgio Cocilovo(g)
Claudio Bazzari(g)
Mike Frazer(kbd)
Joe Amoruso(kbd)
Mark Harris(kbd)
Claudio Pascoli(sax)
Massimo Spinosa(b)
Dino D'Autorio(b)
Pier Michelatti(b)
Walter Calloni(ds)
Ellade Bandini(ds)
Maurizio Preti(per)
Produced by Mauro Pagani & Allan Goldberg
収録曲目
01.One(Quasi)/ワン(クァシィ)
02.Cocker Spaniel/コッカー・スパニエル
03.Noi Siamo Il Buio/ノイ・シアモ・イル・ブイオ
04.Il Litigio/イル・リティジオ
05.Oberon/オベロン
06.La Fata/ラ・ファータ
07.Puck/パック
08.Sonno/ソンノ
09.Good Morning/グッド・モーニング
10.Fate Che Scorra/ファーデ・ケ・スコッラ