UKのBGOから、74年のニュークリアスのセヴンス「アンダー・ザ・サン」と75年のエイス「スネイクヒップス・エトセトラ」の、カップリング2CD&03年新規リマスターでのリシュー。2枚共オリジナルはUKヴァーティゴ。セヴンスはイアン・カー、ボブ・バートレス、ジェフ・キャッスル、ケン・ショウ、ロジャー・サットン、ブライアン・スプリングの6人編成を基本に、曲によってゴードン・ベック、ジョスリン・ピッチェン、元スティームハマーのキーラン・ホワイトが適時ゲスト参加、プロデュースはフリッツ・フライアー、スリーヴ・デザインはキーフ。ホーン群を中心としたテーマパートと、ギターやエレピを中心にスリリングな盛り上がりを見せるインプロ・パートを組み合わせた展開だが、特に前作「ルーツ」から参加しているサットンの粘っこくドライヴするベースが文句なしカッコいい(サットンはこの時期リフ・ラフと掛持ちか?)。従来のニュークリアス的なジワジワと盛り上がるヒップなジャズ・ロックで、文句なしの安定した出来のよい1枚。エイスは、前作からのカー、バートレス、キャッスル、ショウ、サットンの5人に、新たにロジャー・セラーズを加えた6人編成で、プロデュースはジョン・ハイズマン。全体に少しファンク色が強く出ていて、よりセッション感の強い盛り上がりを見せる。どちらもニュークリアスの諸作の中では無視されがちな印象もあるが、巷で思われている程のフュージョン的軽さや迎合感は薄く、いつの間にかウネウネ&ジワジワと盛り上がっていく濃密な演奏を堪能出来る。ブルージー&ファンキーなニュークリアス的スタイルの好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Blues,Funk / Jewel-case 2CD(2003 Re-master) / BGO/UK)
Ian Carr(tp,f-horn)all
Bob Bertles(sax,clnt)all
Geoff Castle(kbd,syn)all
Ken Shaw(g,per)all
Roger Sutton(b,per)all
Bryan Spring(ds)7
Gordon Beck(p)7
Jocelyn Pitchen(g)7
Keiran White(vo)7
Roger Sellers(ds)8
Produced by Fritz Fryer(7), Jon Hiseman(8)
収録曲目
(Disc1 : "Under The Sun") :
1.In Procession
2.The Addison Trip
3.Pastoral Graffiti
4.New Life
5.A Taste Of Sarsaparilla
6.Theme 1:Sarsaparilla
7.Theme 2:Feast Alfresco
8.Theme 3: Rites Of Man
(Disc2 : "Snakehips Etcetra") :
1.Rat's Bag
2.Alive & Kicking
3.Rachel's Tune
4.Snakehips Etcetera
5.Pussyfoot
6.Heyday