ドイツ/UKのレパートリーから、デジパックでのリシュー。コロシアムは、元ニュー・ジャズ・オ-ケストラ、グラハム・ボンド・オーガニゼイションのジョン・ハイズマン、ディック・ヘクトール・スミス、トニー・リーヴスが中心となって、68年にロンドンで新たに結成されたグループで、この後テンペスト、モーグル・スラッシュ、コロシアムII、グリーンスレイド等の派生バンドを生んだ、ブルース系ブリティッシュ・ジャズ・ロックのビッグ・ネーム。本作は、04年にドイツのキュリアス・ミュージックからリリースされたスタジオ録音盤フィフス・アルバムで、97年の「ブレッド&サーカセズ」に続く再編セカンド、コロシアムとしては通算8枚目。メンバーは、94年の再結成以降不動のハイズマン、ヘクトール・スミス、デイヴ・グリーンスレイド、クレム・クレムソン、マーク・クラーク、クリス・ファーロウの6人編成を基本に、クリス・ホワイト、サイモン・ガードナー、スティーヴ・シドウェルのブラス隊が曲によって適時ゲスト参加、ハイズマン、グリーンスレイド、クレムソンの共同プロデュース。概ね、ジャジーなブルース・ロック方面のサウンドを、わりと渋めのジワ~っとくるスタイルで展開していて、特段プログレ色が強い訳でも炸裂ジャズ・ロック系でもないのだが、聴き込むにつれスルメ的に味わいが増すタイプの重厚な仕上がり。ハイズマンのキレのよいドラムやファーロウのソウルフルなボーカル、クレムソンの泣きのギター、グリーンスレイドのジャジーなオルガン等々皆さん健在で、さりげなくバカテクなアンサンブルは十分に濃密、けっこう楽曲も真っ当にブルージーで悪くない。派手ではないが、ブルース・ロック系の線として普通にカッコいい好盤と思う。人脈図付
輸入盤
(Progressive/Blues,Jazz Rock / Digi-Pack CD(2022) / Repertoire/German,UK)
Jon Hiseman(ds)
Dick.H-Smith(sax)
Dave Greenslade(kbd)
Clem Clempson(g)
Chris Farlowe(vo)
Mark Clarke(b)
Chris White(sax)
Simon Gardner(tp)
Steve Sidwell(tp)
Producerd by Jon Hiseman, Clem Clempson & Dave Greenslade
収録曲目
01.Tomorrow's Blues
02.Come Right Back
03.In The Heat Of The Night
04.Hard Times Rising
05.Arena In The Sun
06.Thief In The Night
07.Take The Dark Times With The Sun
08.The Net Man
09.Leisure Complex Blues
10.No Demons